オモチャの未来を感じるIoT乾電池 「MaBeee」の使い方

■活用法のコンテストが開催され、驚きのアイデアが!

――まだまだ、これまでにはない活用法とかありそうですね。

立山:2017年9月に、「MaBeee祭」というイベントを開催して、さまざまな活用法のコンテストを行いました。

▲一次審査を通過した40名が、さまざまな活用法を見せてくれた

――大賞を受賞したのは、どのような作品ですか?

立山:PC用ゲーム「マインクラフト」と、実際のクリスマスツリーを連動させて同時に点灯させる、といった活用方法です。ゲーム会社の方が応募された作品で、「マインクラフト」好きのお子さんたちを驚かせ、喜ばせたかったというお父さんの愛情が詰まっています。

大賞「マインクラフトでクリスマスツリー点灯」

――ゲームとリアルが連動するというのは、面白いアイデアですね。

立山:ほかには、飛行船みたいな風船に「MaBeee」とプロペラを2個ずつ付けて空中の動きを制御できる、ドローンのような作品もありました。アプリで前進や旋回が可能です。ゆっくり(スロー)と進むため、「スローン」と名付けたら面白いのではないか、と審査員から提案があり、盛り上がりました。本体が軽量という製品の利点を、うまく生かした作品だと思います。

■受賞作品「空飛ぶMaBeee」

――なるほど。まだまだいろんな利用法がありそうですね。

立山:クリエイターのアイデア次第で使い方がどんどん広がって来るかと思います。Twitterの「#MaBeee祭」というハッシュタグで一部の作品を見られるようになっていますので、興味のある方はぜひ見てください。

* * *

今後の展開として、テレビのリモコンなどに装着してその利用状態をモニターできる「見守り電池」も発売予定とのこと。乾電池の新たな可能性を引き出している「MaBeee」シリーズが、どのように展開していくのか、今後に期待したい。

今回、実際に体感し、活用法や今後の展開を伺ったことで、乾電池の新たな可能性を感じることができた。電池を交換するだけで、これまでにない玩具の使い方ができるようになるのは素晴らしい。

気になったのは、コントロールモデルの希望小売価格が4980 円(税別)と少々高いこと。通信を行うBluetoothのチップが搭載されているため、値段が高くなってしまうのは仕方がないのだが……。玩具と組み合わせて利用するものだけに、もっと広く普及して買い求め安くなることを願いたい。

>> MaBeee

 


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(取材・文/川村和弘)

かわむら かずひろ/フリーライター

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