■ポイントは石臼型セラミック刃
ポータブルお茶ミルSururu(するる)(以下、Sururu)の本体はプラスチック製(ABS樹脂)で、片手に収まるサイズ(幅64×奥行60×高さ108mm:ハンドル収納時)。同梱の「お茶レシピ」には、Sururuで挽いたお茶の料理5品が紹介されています。
Sururuの特長のひとつが “石臼型セラミック刃”。この刃によって風味を損なわずにお茶を挽くことができるのだそうです。
筒状の本体から向かって右横の半透明のフタは挽いた粉末の受け皿となり、粉末投入口はスライド開閉できます。その右横は、本体下のキャップです。手前の左端にある白いドーナツ型の部品は上フタで、本体の中央についている六角形のシャフトを通し、リング型のハンドルを取り付けます。ハンドル右横に置かれた手裏剣型のネジは、石臼型セラミック刃の重なり具合を調整してお茶を挽くときの粗さを変えることができます。そして、手前右端にある2つの円盤が石臼型セラミック刃です。
石臼型セラミック刃の中央から外へ向かって刃の溝が細かくなっているのが見えますか? これでさらさらの細かい粉末が挽き上がるというわけです。セラミック製なので錆びることもイヤな臭いがつくこともなく、お茶の繊細な香りを楽しめそうです。
■実際にお茶を挽いてみよう
では、Sururuを使って茶葉を挽いてみます。
(1)茶葉を本体に入れる
ティースプーン1杯分の緑茶葉を入れました。茶葉を入れる前に、半透明の受け皿が閉まっているかチェックしてください。開いていると、挽いているときに下のキャップにダダ漏れします。
(2)ハンドルを回す
上フタを閉め、六角形のシャフト先端部にハンドルを取り付けたらスルスルタイム。茶葉が入った状態のスルスルは、石臼を挽く音とよく似ていてハンドルを回す手にもわずかな抵抗を感じます。茶葉を挽き終わると、音は高めのスルスルに変わって手に感じていた抵抗も軽くなります。ドーナツ型のハンドルの軸とシャフト先端部の2カ所が回転するので、ハンドルを回すときは手首を柔らかく回せます。
(3)振出部から粉末の緑茶を出す
スリスリ音が高くなり、手にかかっていた抵抗もなくなったら一旦、粉末になった緑茶を取り出してみます。スライド式の振出部を開けるとササーっと落ちてきました。中に残ったお茶は少し振れば出てきます。
(4)できあがり
挽きたての緑茶。一部は粉になりきらず茎がそのまま出てきてしまいました。目の粗さを調整できる石臼型セラミック刃の取り付け具合が少し緩めだったかもしれません。気になる人は、もう少し細かい目になるように設定してもよいかも。
お湯や水にできあがった粉末を溶かせば、茶殻を出さずにお茶を作ることができます。急須で淹れるときよりも茶葉が少量で済みます。
茶殻の中には、抗酸化作用のあるビタミンEや食物繊維などが含まれています。お茶を粉末にして飲むことで、普段捨ててしまっている栄養素も丸ごと摂取できるのも嬉しいところです。