■従来のiPhoneに慣れた人でも違和感なしの操作感
さて、iPhone Xには「ホームボタン」がありません。操作方法が大きく変更されています。
ホームボタンを押す代わりとなる操作が「画面下端のスワイプアップ」です。これにより、ホーム画面に戻ることができます。
また、スワイプアップを途中で止めて、途中の位置でとどまっていると、マルチタスク画面が起動します。起動中のアプリを終了させるには、そのタスクの画面をロングタップして表示された「×」のアイコンをタップする必要があります。
下部に表示される横線は、それ自体を左右にスワイプすることで、アプリを切り替え可能。ふたつのアプリを並行して使用する際に便利です。
従来、画面下端のスワイプアップで表示していた「コントロールセンター」は、画面右上のアンテナや電池が表示されている部分のスワイプダウンで現れるようになりました。
7、8よりも端末がやや大きく、さらに画面上端に触れなければいけなくなりました。この点は、手が小さい人にとっては少し辛い変化かもしれませんね。
Siriの起動は、右側面にあるサイドボタンの長押しで行えます。電源を切る場合には、サイドボタンと音量ボタンの上下どちらかを長押しします。また、スクリーンショットの撮影はサイドボタンと音量ボタン(上げ)を短く同時押しすれば可能です。
従来のiPhoneの操作に慣れていた人の中には、こうした操作性の違いでiPhone Xへの機種変更を思いとどまっている人も居るかもしれません。
しかし、実際に触ってみると、従来とさほど感覚は異なりません。早ければ数分、遅くても数日扱えば慣れてしまう程度。むしろ、iPhone Xを数分触ってから、iPhone 7などに持ち変えると、間違えてホームボタン部分をスワイプアップしてしまうことも。
それくらい違和感なく、むしろ使いやすさ・合理性を感じながら扱える仕様になっています。操作感の違いは恐れずにいて良いでしょう。