今回のメイン食材は肉! ……なのですが、もちろん焼くだけなので割愛して、さっそく今回使用する器具の紹介です。
使う道具は「マルチクイック9 ハンドブレンダー」。これはブラウンのフラッグシップモデル。アタッチメントにはフードプロセッサーや泡立て器もついており、汎用性の高さがポイントです。
■ジャガイモが消えた!「マッシュポテト」作りに挑戦
さて、まずはマッシュポテトを作ってみましょう。食材は、ジャガイモ・牛乳・塩コショウ。
ジャガイモはよく洗って、水気をつけたままなるべく雑にラップし、電子レンジ3分半〜4分ほど。ホカホカに蒸しあがったら10分弱放置します。皮は手で簡単にむけますが、火傷には注意です。ボウルに食材をすべてを入れたら、いざブレンダーON!
……えっ!?というくらいあっという間なので注意。3〜4秒で2つのジャガイモが跡形もなくなりました。撹拌(かくはん)力が強いので、むしろすぐに粘りが出てしまいます。ジャガイモの形が消えたらすぐにやめた方が良さそう。
■タマネギチョップで甘みを出す!「クリームドスピナッチ」
クリームドスピナッチは、その名の通りクリームでクタクタに煮たほうれん草。タマネギの粗みじんを入れると甘みが出てとっても美味しくなります。ここでは、フードプロセッサーのアタッチメントを使ってみました。
ふたの上部に本体を挿し、食材投入口からタマネギを入れます。投入口がでっかいので、玉ねぎは4分の1カットでOK。
スイッチを押しながら、プッシャーでタマネギを押し下げると、あっという間にタマネギチョップができました。今回は1人前ですが、大量に作る場合は特にとっても重宝することでしょう。
あとはこの玉ねぎをバターで炒めて、ほうれん草も炒めて、市販のホワイトソースと牛乳で煮るだけ。
■手際が肝心!「グレイビーソース」も作ってみた
“家ステーキ”の一番の悩みどころはソースです。肉が焼けた後のフライパンで作る場合、色々と調味料を入れているうちに肉が冷める…というジレンマ。今回のアメリカン一皿にはグレイビーソースは外せないので、先にすべてを混ぜておく戦法でいきます。
専用計量カップにタマネギ、ニンニク、その他おいしそうなものいろいろと、片栗粉少々を入れます。今回は、赤ワイン、醤油、コンソメ、水、塩コショウ。
一気にブイーン!タマネギとニンニクが一瞬にして消えた…。この機種はシャフトが上下に伸縮するのですが、なんというか高級車のサスペンション(?)のような快適さ。
肉が焼けた瞬間に、このソースの素をフライパンに入れて混ぜながら煮立たせれば美味しいソースの完成です。計量もできるカップに、とにかくどんどん食材を入れて一気に混ぜればペーストもソースも一瞬という手軽さが嬉しい! 今まで地道にタマネギをすりおろしていた筆者は、ちょっと涙ぐみました。
■食後のコーヒーもハンドブレンダーで!
最後のおまけでコーヒーも淹れました。だって、コーヒー豆が挽けるっていうんだもの!
ここで活躍したのが、スイッチの押し方で回転数を調節できる機能。弱く押せばゆっくりと、強く押せばグイングイン回ります。粗挽きも細挽きも、思うままに。
[結論]パワーは十分!手入れもラクで使い勝手は◎
実は、最初にこのハンドブレンダーを手に取ったときは「でかい…」と、当惑したのですが、使い勝手はものすごくスムースでした。とにかくハイパワー。それなのに安定した挙動。振り回されたり飛び散ったりが一切ありません。
タマネギを一瞬で液体に変えるパワーなのに、まったく怖くないのが印象的でした。フードプロセッサー機能については、とても身軽に使えると感じます。ボウルの上部にスティック状の本体をさすだけで、「台」の部分がないから。お手入れが楽チンです。
なにかと「賢い」家電に話題が集まる昨今にあって、圧倒的なフィジカルの強さを見せつけられる感動。パワフルなのに最高に乗り心地がいい、まさにハンドブレンダー界のロールスロイスのような1台でした。
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(文・写真/くぼきひろこ)
美食・カルチャー・ライフスタイル・クルマ・ゴルフ・巷の美女etc……対象は様々に、雑誌・ウェブサイト等の各種媒体にて活動中のフリーライター。「人の仕事のすべて。そして、その仕事から生み出されるすべてのモノゴトが面白い!」と津々浦々の興味津々で取材・執筆を行う。
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