■焼肉をして気付いたアレの重要性
それでは、さっそく焼肉を焼いてみたいと思います。今回は牛肉だけでなく、豚肉や野菜も用意して、ホットプレートと同じように使ってみます。
肉料理は、付属の「クイックプレート」で調理しましょう。取扱説明書には使用前に30秒ほど余熱してから使うといいと書かれていたので、そのとおりにしてみました。
肉や野菜を載せてみると…予想外の展開に。そう、焼肉特有のあの「ジュージュー」という音がまったくしないのです! ランチタイムだったので他のスタッフとも一緒に焼肉をしていたのですが、無音の焼肉はなんだか不思議な気持ちになります。
とはいえ、肉からは煙でなく湯気が上がっており、表面は少しずつ焼けています。ただしヒーターがオレンジ色なので、肉の焼き色を確認しづらいという難点はあります。また、ホットプレートなら1~2分で焼けるのですが、グラファイトグリラーでは5分ほどかかってしまいました。ゆっくりお酒を飲みながら焼肉をしたいときには、このペースはちょうどいいかもしれません。
焼き上がった肉を食べてみると、ホットプレートと全然違う…というほどではなかったのですが、脂がしっかり落ちてこんがり焼き上がった豚肉や、グリルされた野菜は明らかにおいしく仕上がっています。野菜に関していえば、遠赤外線効果で蒸し焼きされたような状態になっていて、「焦げて炭みたいになる」ようなことはほぼないでしょう。
ちなみに、上から食材に熱を当てるので、使用時には付属の長いトングを利用します。家の中でトングを使って焼肉をすることはなかなかないですし、ちょっとしたバーベキュー気分です。
使ってみて驚いたのが、肉を焼く匂いや煙が、ホットプレートでの焼肉に比べると明らかに出ないことです。脂はしっかり下のトレイに落ちています。
匂いは多少していましたが、それもあっという間に消える程度ですし、何より部屋が煙でモクモクになっていない! これはほかの調理でも期待できます。
■贅沢にステーキを焼くとどうなる?
続いてはステーキを焼いてみたいと思います。筆者の実家では、ホットプレートでステーキ肉を焼くことが多いのですが、これなら熱々のお肉を全員が同時に食べ始められるので、3人以上の家庭ではおすすめです。また、目の前で焼くというライブ感もあって、食欲もそそられるんですよ。
ステーキを焼く際も30秒ほど余熱してから、肉を載せて表面を3分焼き、裏面を3分焼きます。
焼いているときには小さな「ジュワジュワ」という音が聞こえますが、ダイナミックな感じはありません。
こちらが焼き上がったステーキ。今回は少し薄めのお肉だったので、全体にしっかり火が通っていますが、ある程度の厚みならいい具合のレアに仕上がるはず。お肉自体は油がしっかり落ちていて、普段食べるものよりもさっぱりした感じがします。
やはりステーキを焼いてもほとんど煙は出ておらず、匂いも少なめ。テーブルで誰かにステーキを焼いてもらっている間に、自分は台所でサラダを用意、なんて使い方をするのもいいですね。