絶え間なく細かい改良の手を加え続け、より高い完成度を目指すーー。そんなスバルの真摯な姿勢を具現していることのひとつが“年次改良”。毎年1回ずつ、各モデルに改良が施され、進化していくのである。
年次改良を続けると開発の手を止めることができないため、メーカーとしては手間とコストがかかる。しかし同時に、毎年少しずつクルマをアップデートさせ、より完全なものへとつくり込んでいくという、大きなメリットもある。その背景にあるのは、メーカーの「少しでも良いモノをユーザーに届けたい」という気持ちである。
今でこそ、マツダや、日産「GT-R」、トヨタ「86」といったスポーツモデルにも広まった年次改良という手法だが、国産車として最初にやり始めたのはSUBARUだ。同社の各モデルはデビュー時には「A型」と呼ばれ、年次改良を繰り返すごとに「B型」、「C型」へとアルファベットが上がっていく。
2017年9月4日に改良を受けた「レガシィ B4」と「レガシィ アウトバック」は、最新モデルで「D型」となったので、3回目の改良を受けたことになる。そんな2台を、SUBARUが高度運転支援技術を磨き上げるために北海道の美深に新たに整備した、1周約4.2kmのテストコースで試乗してきた。
- 1
- 2