製品の構造は簡単。くの字に曲がる本体はビニール素材になっています。その両端が袋状になっていて、マグネットがそれぞれ入っています。それを布地等にあてて“パチン”と挟んで装着します。マグネットは比較的強力で、やや厚手の布地でもしっかりと挟めます。主に袖口や帽子、リュックのハーネスやモールに取り付けて使用するセーフティマーカーになります。電池込みで実測約12g、とにかく小さくて軽い。
スイッチボタンを押すと、本体に収納されたライトユニットにマウントされた4個のLEDが点灯します。1プッシュで点灯、2プッシュで点滅、3プッシュで消灯のシンプル操作。
内側の袋部分に蓋などはありませんが、本体素材は撥水効果のあるビニール製なので多少の雨や汗で浸水して壊れることはないと思います。試しにコップの中に閉じた状態で水没させましたが、問題なく点灯し続け、引き揚げて袋の内側が浸水しているか確認しましたがライトユニットは無事でした。非常に単純な構造ではありますが、「これでいいんだ」と妙に納得するものでした。
タグを挟む方向にも因りますが、上から下に向けて閉じればかなり雨はしのげるものと思われます。
ライトユニットはこのように入っています。
使用電池はCR2032リチウムコイン電池1枚。容量があってパワフル。しかも比較的入手し易く安価。アルカリ乾電池と違って自然放電や液漏れの心配もなく優秀な電池です。また、電池の着脱もこの手のアイテムにしては取り出し易く、特殊な工具も必要ありません。
挟む箇所、対象を選ばない!
マーカー類はいずれも一長一短があったりします。例えば、ゴムバンドで腕に巻きつけるようなものの場合、「ゴムの伸び」は経年劣化のひとつとして諦めざるをえませんでした。また、カラビナ等に取り付けるものは固定が難しく、何らかしらの工夫が必要でした。それに比べ、この製品は「ただ挟むだけ」です。
しかも装着する箇所を選びません。クリップの場合は挟む対象の「厚さ」とクリップの「強度」に制限があります。バンドで有ればバンドの長さで必然的に取り付け箇所が腕や脚などに限られます。何度も言いますが、タグリットは「挟むだけ」。これは地味に凄いです。
脱落の恐れに関しては使い込んでみないと分かりません。バックルで留めたり、カラビナで留めるものに比べれば当然弱いでしょう。
挟むだけでなく鉄製のものに貼り付けることもできます。マグネットですから当然です。衣類や装備品だけでなく鉄製のものに貼り付けて所在をアピールすることができるのです。人だけでなく物に付けることで事故を防ぐことができるかもしれません。
確かにスポーツアクティビティ用であってプロユースかと言われればそうでないかもしれない。しかし、小型で手軽、カサ張らないそのデザインはこれまでのLEDマーカー類の概念を大きく変えるアイテムになるかもしれませんよ。
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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