押すだけ簡単な「アメリカンプレス」でコーヒー通の気分が味わえます

▲容器(左)、ブランジャー(右上)、ポッド(右下)というシンプルな構成

「アメリカンプレス」は、焙煎されたコーヒー粉をポッドに入れ、手動でコーヒーを抽出できる器具。ハンドドリップに比べて手間が少なく、ペーパーフィルターなどの消耗品はなし。約4分抽出にかかるフレンチプレスに似ていますが、アメリカンプレスは約2分程度と時間は少ないのが特徴です。では使い方を見ていきましょう。

①コーヒー粉をポッドに入れる

まずは好みのコーヒー粉をセット。カップ1杯分(約180ml)を飲みたい場合、18~20gが目安ですが、何度も使ううちに自分好みの量は分かってきます。そこは感覚で大丈夫ですが、粉が細挽きすぎたり量が多すぎると、後の工程でプレスするときに下げにくくなるので注意。また、細挽きはフィルターを通過して、コーヒーに入ってしまうので中挽きがいいでしょう。

②ポッドを締める

「ブランジャー」にポッドを取り付けます。カチッと音がするまで回してはめ込みましょう。

③容器に熱湯を入れる

飲みたい量のお湯を注ぎましょう。ラインで目安を書いてくれています。MAX以上にはしないこと。ここで「アメリカンプレス」がすごいのは、容器が二重構造になっていること。手で触っても熱くありません。

④ポッドを容器に入れて蒸らす

ブランジャーを容器にセット。少し手で押し込んで、コーヒー粉を蒸らします。時間は30~1分30。長ければ長いほど、コクのあるしっかりした味に。あとは30~2分ほどかけてゆっくりプレス開始! 押し込んでいくと、容器の中にコーヒーが満たされていきます。最初に使うとき、なんとも不思議な気持ちになりました。

▲手の平で押し込むとジワリ下がっていきます。ここで時間をかけるとにより、コーヒーの味に変化がつきます

これでコーヒー抽出は完成。あとは容器からカップに直接注げば、本格コーヒーが楽しめます。肝心の味ですが、油分までしっかりと抽出された深みを感じるテイスト。ハンドドリップよりも明らかにコクが強めに出ています。好みにもよりますが、味の決め手のポイントは、抽出にかける時間。何分で抽出するかで大きく味わいに差ができます。ベストな時間を見つけけるのも楽しみのひとつ。

▲金属フィルターを通すため、豆が持つ油分もそのまま味わえます。表面にうっすらと油分が見えます

ペーパーフィルターを使ったハンドドリップでは、豆が持つ油分もフィルターに吸着されるため、クリアな味わいになります。ただ、しっかりとしたコーヒーが好みなら、アメリカンプレスのように金属フィルターを使った抽出方法がおすすめ。ゆっくり濃い目に抽出すれば、かなり濃厚な味わいになります。

容器は大きめのマグで2杯分くらいが作れます。誰かと2人分いれるもよし、ひとりで2杯飲むのなら、時間を置くほどコーヒーが違う味になって2度楽しめます。

コーヒーの味がそのまま抽出されるので良質で新鮮なコーヒー豆でないと、豆そのものの味が直接出ます。そこは気をつけましょう。また、コーヒー以外にも紅茶やハーブティーなども抽出できるようなので、試してみてもいいでしょう。

▲手入れも簡単。容器やフィルター部分を水洗いするだけ

何より、開放的な外でコーヒーを淹れると気分はリフレッシュ。細かい味を気にするのもいいですが、お気に入りの音楽を聞きながら読書でもして、最高のコーヒーブレイクを楽しんでみてください。

 


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(文/&GP編集部)

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