■LINEのトーク画面からできること
Xperia Hello!に話しかけるのは、家の中にいる人の使い方でした。例えばスマホを持っていない子どもや、家事で手を離せないお母さんなどが想像しやすいですね。
一方、外出している人が、家の中にいる人と(あるいは外出している人同士で)連絡を取るには、LINEのトーク画面を利用することが基本になります。<機能メニュー>を開くと、<メッセージを送る><家族の様子を聞く><周りを撮影する>の3つが表示されるので、それぞれ試してみました。
「メッセージを送る」を送るをタップすると、送信先の相手を選択、その後メッセージを入力する流れになります。
「家族の様子を聞く」をタップすると、誰を見かけたかを教えてくれます。上記の画像のように、「◯時間まえに◯◯さんを見かけました」と教えてくれます。
なお初回利用時には<アクセス権が付与されていない>とアラートが出ます。Xperia Hello!本体のメニューから「設定」→「みまもり設定」を選択し、暗証番号を設定しましょう。そして、「家の様子を確認できる人」をタップし、みまもり機能を使用できる人を選択しておく必要があります。
「周りを撮影する」をタップすると、遠隔で部屋の様子を撮影できます。Xperia Hello!が「撮影するけどいいですか?」と近くの人に確認を取ります。20秒の猶予時間があり、キャンセル操作がされなければ、撮影が開始されるという流れ。こちらも上記同様にアクセス権の設定が必要です。
撮影が開始されると、Xperia Hello!がぐるっと360度回りながら、それぞれの角度を撮影します。撮影した写真は、順に別個に送信され、トーク画面上で確認できるという仕組み。パノラマ状に合成されるわけではありません。
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机上に置きやすく親しみやすい点は、コミュニケーションロボットならでは。初期設定は煩雑ですが、一度カスタマイズしてしまえば、割と使い勝手は良いだろうと感じました。なお、スマートスピーカーのように使いたいと考える方も多いでしょうが、音楽を再生する機能はあまり重視されていないので、留意しておきましょう。
価格は約15万円。決して安くはありませんが、面白さと新しさという面では、試す価値はあるかもしれません。
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。