いきなり楽屋話で恐縮ですが、プレス向けの新車試乗会に参加すると、駐車場に停まっているクルマについ目が行ってしまいます。
国産、輸入車を問わず最新のモデルが並んでいるのは、ジャーナリストや編集部の人が試乗を兼ねて乗ってきたから。個人的に「もっと興味深い」と思うのは、カメラマンの方々の愛車です。
好きが高じてクルマを撮る仕事に就いた人も多いので、趣味性を無視できず、それでいてカメラカーとしての実用性も確保しなければいけない…。なので、クロスオーバー調の“シャコタカ”ワゴンや、ミディアムクラスのSUV辺りが定番で、あえて大型のセダンや営業用ピープルムーバーを選ぶ人や、はたまた、ほんの一時期しか輸入されなかった4駆のガイシャなどに乗る人も見られます。何気ない国産ワゴンも、実は3ペダル式のMT車ってこともあり、どのモデルも「この手があったか!」とヒザをたたきたくなるクルマばかりです。
そんな中、あえて“空気を読まず”に持ち込みたいカメラカー(候補)といえば、メルセデス・ベンツの「Eクラス ステーションワゴン」。ハズしの、ハズしで、逆に王道のド真ん中を行くという選択…です!?
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