■より新しい才能とのコミュニケーションを導く空間づくり
個室になっている会議室は、3階に設置。こちらも部屋ごとに床のカラーを変えるなど、こだわりが。こちらのフロアには、所属アーティストの受賞トロフィーや盾などを並べる「HALL OF FAME」というショーケースを設置。来年初旬の完成予定なので、エイベックスに就職活動や打ち合わせなどに訪れた際などは見られるかもしれません。
会議室フロアの入口には、巨大アートモチーフが飾られている。担当したのはクリエイティブ集団CEKAIの安田昴弘氏。その向かいには木をブロックのようにデザインしたハイカウンターがあり、作品と対峙しながら待ち合わせできるようになっています。
■新規事業の誕生を誘発するコワーキングスペース
2階エントランスの左側には、コワーキングスペース「avex EYE」を設置。約100席のスペースで、若手のベンチャー企業やクリエイターなど「エイベックスが面白いと思う人」「エンタテインメントの未来を変えたい人」に入居してもらう予定。
また、完成前のためお披露目されなかったダンスやボイストレーニングを行うスタジオや映像スタジオは4階、レコーディングスタジオは5階に入る予定。これまでは別の建物にあったものを集約することで、よりコミュニケーションが密になることも想定されています。
ちなみに原宿にはエイベックスが運営するスクールがあるのですが、4階のレッスンスタジオに入れるのはそこから選抜されたレッスン生100名程度になる模様。栄養面や健康管理を考えたプロテインバーやトレーニングスペースも設置される予定です。ここに入ることが、レッスン生にとって、メジャーデビューへのステップとして目標になるかもしれません。こちらのオープンは2018年の夏を予定しています。
いずれも、新たな才能とより密なコミュニケーションを取れる構造を物理的距離感をまず縮めることで踏み出そうというのが感じられました。
■一等地・青山でワンコインでランチセットが食べられるおしゃれ社食
最上階17階に入るのは、社員食堂「THE CANTEEN」。デザインは「Lodge by The Sea」をテーマにアメリカ西海岸をイメージ。さらにワンフロアを6つのエリアに分け、「ホテルラウンジ」「広場」「都会的なお一人さまテーブル」など、ランチから商談まで使えるデザインになっています。店内にはカウンターでオーダーする「POP IN」と、ランチセットや丼、麺類が提供される「THE CANTEEN」があり、会計は電子マネーで決済する。青山界隈には人気店も多く、ランチとなるとどこも混んでいるので、社食が充実するのは社員にとってもうれしいのではないでしょうか。
今回、この社員食堂も含め、執務フロア以外の内装プロデュースを担当したのがトランジットジェネラルオフィス。「ドミニクアンセルベーカリー」「Longrain」など話題の海外店舗の日本上陸や鉄道のプロデュースなど、表参道・青山界隈をはじめとするおしゃれな飲食店を多く手掛けてきたトランジットが作る社食というだけで、行ってみたくなりますよね。
ちなみに、こちらの社員食堂はエイベックスの社員同伴であれば一般の人も利用可能。残念ながら取材時は雨天のためあまり景色は良くなかったのですが、晴天時はもちろん、夜もかなりキレイとのこと。営業時間は19時までですが、大型のプロジェクターなども完備しており、今後イベントなどでの利用も想定しているそうです。
なんとかツテを辿って、まずは社員食堂に行ってエイベックスの社員気分を味わってみたインスタ写真がアップされそうな予感です…。
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(取材・文/北本祐子)