■柿は横手市の名産物
横手市では、「横手柿」という柿が作られています。旧藩時代、武士の蓄えの足しに横手市の武家屋敷に植えられたといわれる由緒ある柿で、実は渋柿なんです。もいだ実は塩を加えたお湯に入れて渋味を抜きます。かつてはこの柿を使って羊羹も作られていました。
そんな横手市では馴染み深い柿を使ったのが、このシパポンです。原材料は醤油、柿酢、昆布、しいたけ、煮干し、本カツオ、砂糖、日本酒、野菜エキス。
味を確かめてみると、一般的なポン酢に比べると甘みがあり、どちらかといえばだし醤油に近い感じがします。
筆者は実はポン酢の酸味があまり得意ではないので、このシバポンはかなり好み。おひたしや冷奴などに醤油をかける感覚で使うのも良さそうです。
■冬場は鍋の付けダレとして活用
冬といえばやっぱり鍋。そう、シバポンは鍋用のポン酢として使うのにもおすすめです。
実際に私以外のスタッフ数名にも食べてもらったのですが、全員が「味がしっかりしていて合う」と大絶賛。一般的なポン酢に比べると、なかなか味が薄まらない印象があり、いろんなダシが使われているので、鍋の具材の良さを存分に引き立ててくれます。
日本全国さまざまなポン酢がありますが、このまろやかな酸味はほかではなかなか味わえません。もともとは柿の健康作用を広めるために作られたそうで、「柿が赤くなると医者が青くなる」と昔の人は言ったほど柿は栄養価の高い果物です。そんな柿酢を使っているとなれば、なんだか”カラダにいい食事”をしているような気がしますね。
ちなみに、シバタは「シバタ焼肉のタレ」という秋田県産のふじりんごをベースにした焼肉のダレで有名。いずれも横手市の道の駅で購入でき、店頭では180ml入りのシバポンが250円ほどで売られていました。焼き肉のタレも300g入りで400円ほどでお手頃価格。秋田土産にシバタのシバポンと焼き肉のタレをセットで買ってみてはいかがでしょうか?
>> シバタ食品加工
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(取材・文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。
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