■カバーを折り返すと自立する
注目は本体のカバー部分。上下に1本の線が入っていることがわかります。この線に沿ってカバーを折り返すと、カバーが支柱となって、ボードを自立させることができるのです。
しかし思いました。「ボードが自立すると何がすごいんだ…」と。
そして、“ピン”ときたのが紙の資料を見ながらパソコンで書類を作成していたときです。紙を留めた状態でボードを自立させると、資料とモニターの高さが同じになるんです。こうすると、視線を横にちょっと移すだけで、参考にしたいデータがすぐわかります。
いつもなら、紙の資料を見る度にいちいち手元の資料に目を落としてしていたのですが、こうしてモニターの高さに資料があるとその必要がありません。
ボードの自立機能は、打ち合わせでも活用できます。下の画像のように資料を立てておくと、相手に見やすい角度で資料を表示できるんです。しかも自分はハンズフリー状態なわけですから、資料を掲示したままメモを取ることだってできます。
この「スタンドクリップボード」を作ったナカバヤシによると、これは“使用シーンに特化した機能を加えた”製品だそう。
確かに、書類を保管したり持ち運んだりするときは中身をしっかりガードできるボードとして、資料を見せたいときは自立するボードとして使えるなど、シーンに合わせた変形が可能。まさに臨機応変なクリップボードと言えるでしょう。
■ボードの強度は◯ 立ったまま書き込みも
筆者はボードに挟んだ資料に立ったまま書き込みをすることが多いのですが、こうしたオーソドックスな使い方でも「スタンドクリップボード」は十分役に立ちました。
書類を挟むボードは「固過ぎず柔らか過ぎず」といった強度。挟んだ書類に安定した書き込みをするには十分な固さです。しかも本体が軽いので、持ち運びにも便利。
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「スタンドクリップボード」の販売価格は885円。「ボードが自立する」というとちょっと地味なイメージがありますが、それだけでいつもの仕事が少しやりやすくなっるのは前述の通り。シーンに合わせてボードを変形し、仕事の効率化を目指しませんか?
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(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
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