■大福以上肉まん未満なサイズ感
まずは「Google Home Mini」実機のご紹介から。
まぁとにかくシンプル。パッと見えるところにボタンみたいな野暮なモノは一切ありません。
端子は底面近くにmicroUSBがひとつだけ。ここから電源を取ります。そう、ここで気付いたんです。これワイヤレスじゃないんだ、って。残念ながらこの「Google Home mini」を含め、スマートスピーカーはすべてバッテリーを内蔵していません。
でもそれって、よく考えれば当然のことで、持ち歩くことは想定されていないわけです。「Google Home」だけでなく、どのスマートスピーカーも高性能マイクを備えて、かなり遠くからでも声を拾ってくれます。だから、部屋の同じ場所にズーッと鎮座していればいいんです。そこにあることを意識せずに使う、それが重要なんです。
あまり考えずにとにかく声かけてみることが、おそらくスマートスピーカーの正しい最初の一歩だってことは分かっています。分かっているんですが、そこはモノメディアの人間の性。説明書を開いてみるわけです。するとまぁ、驚くほど何も書いてません。裏を返せば、それだけセッティングは簡単ってこと。スマホにGoogle Homeアプリを入れて、ものの数分で設定は完了します。
■Google Homeでradikoをコントロール&いい音で聴きたい
使ってみてわかったのが、人によって使う機能は絞らてくるだろうなということでした。朝、出掛ける前に天気の確認や経路検索など、スマホやPCを使って調べていることはひと通りこなしてくれます。
例えばアラーム。寝る前に声をかけて時間を指定しておけば、朝きっちり起こしてくれます。止めるのももちろん声です。初めてアラームを設定した時は、寝ぼけ状態のムニャムニャ声でなかなか止まってくれず、おかげでバッチリ目が覚めましたよ…。
このように、普段自分が生活している中で行っていることを考えてみて、一度「Google Home」に話しかけてみる。すると、このシーンでなら活用できるかも、というポイントが見えてくるはずです。
そんな普段やっていることのひとつに、朝のラジオがありました。テレビだと、つい見てしまうために身支度ができなくなる。でもニュースや音楽を聴きたい。その手段として、毎朝ラジオをつけているんです。ラジオは、スマホのradikoアプリ。それをBluetoothでBOSEのワイヤレススピーカー「SoundLink Revolve」に飛ばして聴いています。
このスピーカー、とにかく使い勝手が良く、台所で朝食を作る時にも持って行きます。
そしてある日、ふと思ったわけです。スマホからワイヤレススピーカーに飛ばして聴いているこのラジオ、Google Home経由でコントロールできるんじゃね? ってことに。
実はGoogle Homeでもradikoを聴けることは知っていました。アプリでradikoを紐付けるだけと設定が簡単なことも。そのため、使い始めた頃は、朝起きたらすぐに「オーケーグーグル、radikoでニュース」と声をかけて、朝のNHKラジオの聴いていたのですが、いかんせん「Google Home Mini」から出る音が…。
いや、聴けるんですよ。スマートスピーカーと言うだけあって、ちゃんと音は出ますから。でも、朝食を作っている時に台所で聴きたいんですよ。そして、いつもニュースのあとに流すJ-WAVEやTOKYO FMといったFMラジオの番組は、やっぱりいい音で聴きたいんですよ。ということで結局、スマホ+BOSEのワイヤレススピーカーに戻ってしまいました。
しかし、一度音声コントロールすることの楽ちんっぷりを体験してしまった身体にとって、いちいちスマホをいじってradikoを起動しBluetoothで飛ばすというちょっとした行為ですら面倒になってしまいまして…。なんとか音声コントロールでBOSEのワイヤレススピーカーからradikoを聴けないものだろうか…。