「人生には3つの“さか”があります。ひとつは“上り坂”、ふたつめは“下り坂”。そして3つめは、突然起きる“まさか”…」。
そんな、結婚式の定番スピーチもビックリの“まさか”が起きたのが、2017-2018 日本カー・オブ・ザ・イヤー。何しろイヤーカーに、輸入車のボルボ「XC60」が選出されたのだから。
意見が割れるところだが、グローバル化が叫ばれる昨今、個人的には、日本カー・オブ・ザ・イヤーでも日本車と輸入車とを分け隔てなく評価するのは、当然のことだと考えている。例えば、欧州カー・オブ・ザ・イヤーでは、これまで4度も日本ブランドのクルマ(現地生産車を含む)が受賞しているわけで、“いいクルマ”でさえあえば、国籍は関係ないのがフェアだと思う。
とはいえ、日本は輸入車(輸入ブランド)のシェアが10%強(2016年の年間統計で11.7%)しかない。その状況で輸入車が「1年を代表するクルマ」に選ばれるというのは“よほどのこと”がなければ難しいと考えるのは当然だ。その“よほどのこと”とは何かを探ってみよう、というのが、今回の記事の趣旨である。
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