気になる音質を、過去に20回は見ているであろう『もののけ姫』のブルーレイソフトでチェック。
最も驚いたのはセリフの明瞭さ。例えば、エボシとアシタカがタタラ場の隠れ家で対峙する際に話に割り込む“長”(おさ)の声。全身が包帯で巻かれていることもあり、かなりボソボソとした小声なのにしっかりと聞き取れました。心なしか長の名言がいつも以上にグッときます。
それに細かい効果音もしっかりと再生します。アシタカの顔の上に枯葉が落ちた時の「カサカサッ」とした些細な音も、小さい音ながらもキチンと聞き取れるので、いつになく「シシ神の森にいる」ような感覚を味わえました。
また内蔵の“パッシブラジエーター”によるバイブレーション機能も時折“いい仕事”をします。例えば、猪たちに炸裂する地雷の爆発シーン。大きな衝撃音と連動して本体がブルルルルッと震え、つい「お、おぅ」と身構えちゃいました。体に直接伝わる振動が程よい緊張感を生んでいるからこそ、何度も見ているはずなのに不覚にもガクブルしてしまったわけです。
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ちなみに、5.1chのサラウンドスピーカーやテレビ前に置くバータイプのスピーカーのような「音に包まれる臨場感」とは違うので、そこまでを期待する人にはお勧めできません。ただし、導入のしやすさや使い勝手の良さとともに、2万円ちょっとの出費で毎日の鑑賞時におけるサウンドがアップグレードされることを考えれば、十分買いかもしれません。
>> ソニー「ウェアラブルネックスピーカー SRS-WS1」
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(取材・文/ナゴヤリュータ)