油性ボールペンの書き損じは"消す”ではなく"削り取る”が正解です【文具のツボ】

■砂消しを繰り出して使う

「クリックイレーザー」は、カッターのような見た目。使い方もカッターに似ていて、細長いホルダーに格納された砂消しを、カッターの刃のように少しずつ出して使います。

最大の特徴は、なんといっても油性ボールペンで書いた文字を消せる、という点。書き損じた部分を塗りつぶすのではなく、削って消すことができます。こう説明すると、「下の紙まで破れてしまうのでは?」と思われがちですが、強くこすり過ぎなければ、紙が破れるようなことはありませんでした。

▲先端を5mmほど出して使う

▲文字を消すことができた

字を消すとき、ホルダーを“グッ”と握れるので、従来の砂消しよりも文字を安定して消すことができます。なお、罫線付きのノートで使うと、罫線まで消えてしまうこともありますが、これは本体の動かし方を調整すれば改善できそうだな、と思いました。

 

■収納しやすいサイズ感

ただ文字を消すだけなら修正ペンや修正テープでも事足りる気がします。しかし、砂消しの場合は手が修正液で汚れたり、テープを引き間違えて字を消し過ぎる心配がありません。

また、「クリックイレーザー」のデザインにも注目。細長い砂消しがホルダーのなかに格納されているので、使用時はペンのようにしっかり握ることができます。そのため、特定の場所を重点的に消すことが可能なのです。

手に取ったときに、ほとんど重さを感じない点も魅力のひとつ。厚さも8mmと薄いので、ペンケースに入れてもかさばらないでしょう。

▲重量わずか9g。手にとってもほとんど重さを感じない

▲8mmの薄さ

*  *  *

たとえ砂消しを使っても、油性ボールペンで書いたものを100%きれいに消すことはできません。しかし、一度書いたものを紙ごと削り、そのうえから新しい文字を書けるのは砂消しならではの魅力だと思います。

「クリックイレーザー〈油性ボールペン消しゴム〉」の販売価格は756円。同シリーズでは、ほかに鉛筆やシャープペンの文字を消せる〈フォープロ〉や、印刷インキ文字も消せる〈ハイパレイザー〉なども販売されています。いずれも使い方は油性ボールペン用タイプと同じです。

>> ぺんてる「クリックイレーザー〈油性ボールペン消しゴム〉」

 


[関連記事]
消しゴムギミックが地味にイイ!シャープペン「デルガード タイプER」【文具のツボ】

なぜ?定番消しゴム「MONO」から商品名が消えたわけ

くっつけて持ち歩ける!合体式の文房具シリーズにスティック消しゴム登場


(取材・文/神戸紅実子

kambe_profile

かんべくみこ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする