ハンドドリップの腕を上げる“IoTなコーヒーシステム”を試してみた!

■「Quality Control System」はこう使う

1.acaiaデジタルスケールとスマホを接続します。

▲スマホやタブレットで専用アプリ「Brewmaster JP」をダウンロードします。使用可能環境、推奨環境などはそれぞれのダウンロードサイトにてご確認ください

初回使用時にはユーザーIDの登録が必要です。その後、すべての機能を使うには「なぞり描き」からキーコーヒーが管理するコード「1111-2222-3333-4444」を入力します。入力後、すべての機能が使用可能(アンロック状態)になります。

2.なぞり描きからレシピを選択します。

キーコーヒーが管理、公開しているレシピからひとつ選びます。クリスタルドリッパー以外のドリッパーもあるので、普段使用しているドリッパーが選べます(リストにない場合は形状が近いものを選びましょう)。

3.acaiaデジタルスケールにドリッパーとサーバーを準備します。

項目「リモートスケール」にいったん戻り、豆の量を測ります。ですが、最初の状態では風袋(ドリッパー・フィルター・サーバー)などの重さも測量されてしまっているので一度リセットにします。数値が0gになったことを確認し、レシピに記載されている豆の量をデジタルスケールで測りながら入れましょう。

4.コーヒーをドリップする準備をします。

再び「なぞり描き」に戻り、希望するレシピを再度選択します。すると「プリントをなぞり描き」の画面になるので、この状態で待ちましょう。その間に画面に定められた温度通りのお湯を用意し、コーヒーを淹れる直前の状態でスタンバイします。なお、acaiaデジタルスケールには温度を測る機能はありません。

5.スタートと同時にドリップ開始です。

準備が整ったら画面下部の「スタート」をタップします。タップ直後からお湯をグラフに合わせてなぞるように落として行きます。グラフの横軸は時間、縦軸は湯量です。横軸が真っ平らのときはお湯を落としません。蒸らしの状態になります。お湯を落とすスピードが早過ぎても遅過ぎてもいけません。グラフを忠実になぞるようにしましょう。なお、最初「難しいかな」と思う場合はフィルターやコーヒー豆などの消耗品を使わずに、器具とお湯だけでテストするのも手です。

6.達成率が「どれだけ上手く淹れられたか」の目安です。

グラフを見ながらのドリップを終えたら「完了」をタップします。その後、達成率が表示されますので、このパーセントがレシピ通りに行えたかどうかの目安になります。グラフ通りにお湯を落とすスピード、蒸らし時間をすることで達成率は自ずとアップしていきます。慣れるまで時間がかかるかも知れませんが、ゲーム感覚で楽しい目安です。また、グラフに忠実に淹れることで、ハンドドリップの感覚が磨かれます。

7.スコアの保存が行えます。

アプリで行った記録はクラウド上に保存することが可能です。記録を見直すことで自分の成長過程(コーヒーマイスターへの道)を確認することができるほか、新しい抽出方法のメモとしても利用することが可能です。画面「フレーバー」で自分が感じた味をタップし、記録しましょう。なお、撮影した写真を保存することもできます。ここまでがひととおりの手順です。

【次ページ】他のメーカー製でもアプリは利用可能!

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