オフィスでも使える!塗って剥がせる「マスキングカラー」活用術!

■塗って剥がせる水性塗料

マスキングカラーは、車の塗装をするときなど塗料を付けたくない部分を保護するために使われてきました。同じような用途でマスキングテープもありますが、液体ならではの特性を生かした立体的な部分や細部の保護に優れているのだそう。

これを業務用途だけでなく、マスキングテープのように一般向けに広く活用できるようアレンジしたのが太洋塗料の「マスキングカラー」。ペンタイプなので、塗料というよりサインペンのような感覚で使えます。

ガラスや金属、プラスチックなどつるつるした面に塗ったり描いたりして、乾いたらシールのように剥がすことができます。再度貼り直しも可能。

全18色で、不透明色14色、透明色6色とカラーバリエーション豊か。水性塗料で色は混ぜ合わせ可能とのことです。

▲左からパーマネントイエロー、ピロールレッド、セルリアンブルー、パーマネントホワイト、ランプブラック、ゴールド(メタリック)のSサイズ(38ml)。セルリアンブルーのみが透明色で、ほかは不透明色。今回はこの6色を用意

手始めに、窓ガラスに文字を描いてみることにしました。「マスキングカラー」の本体横に「ご使用前によく振って」と注意書きがあったので、分離しているであろうペンの中身を想像しながらフリフリして描いたのがこちら。

▲色はおめでたさを演出するためゴールド(メタリック)

▲横に初日の出(らしき絵)を添えるため、海を描きます。ペンのキャップはヘラとしても使える優れもの

初日の出の荘厳なイメージとはかけ離れた勢いある太陽になってしまい、まるでフェリーの船体のようですが、ひとまず完成!……と、ここで写真を1枚撮ってみたところ、かなり深刻なトラブルが発生していることに気づきました。

▲あっ、頭の「H」がズルズルに溶け出している!

ペンの振り方が甘かったのか、塗料を出し過ぎたのか。ズルズルに溶けてしまった「H」は新年の清々しさに似合わないので、何はさておき補習することに。溶けて流れ落ちている塗料をペン先ですくって引っ張り上げて修正してみます。

▲流れ落ちた分をペン先ですくって応急手当

▲ちょっと不格好なのが気になるけれど一応、完成

▲窓ガラスの裏から見た状態

「H」の出来があまりにもひどく、バランスも悪いので、再度描き直したのがこちらです。

▲修正したバージョン

最初の完成形よりはマシになったものの、あとに続く筆記体としっくり合わないのが気になります。店頭のディスプレイがこのレベルだったら、かなりガッカリです。もう少し練習を積まなければ!

そういえば「マスキングカラー」は塗ってはがせるのだということを今思い出しました! 下絵を用意し、クリアファイルにはさんで上からなぞり描きをして、乾いてからはがして好きな場所に貼ることにすればいいのです!

▲A4クリアファイルと下絵になる文字を用意

▲写し絵の要領で、下絵に合わせて塗っていきます

▲できあがり!

太洋塗料のHPによると、「マスキングカラー」の完全乾燥までの目安は、夏期(気温25℃)で2時間、冬期(気温5℃)で12時間程度。はがしたものを他の所へ貼り直す際は24時間以上の乾燥がお勧め、とのことなので、Welcome文字は一晩寝かせて翌日夕方にクリアファイルから剥がし、キッチンの仕切り窓に貼ってみました。

▲文字だけでは味気ないので花とグリーンを添えて。白バックにWelcomeの赤い筆記体が映え、まるで草野球のユニフォームにあしらわれたチーム名っぽい!

▲反対側から見た状態

文字は完全に乾いていましたが、「W」の書き始めに液体だまりができていたようで、クリアファイルからはがすときに小さく裂けてしまいました。ペンの中で塗料をしっかり混ぜないと分離して垂れてしまうこと、液体はなるべく均等に塗るようにすると剥がしやすいことが分かりました。

ここでまた思い出したのは、平成ジェネレーションは中学英語で筆記体を習わないという「若者の筆記体離れ」の話。とはいえ、Happy New YearやWelcome、Happy Birthdayといった超メジャー級の綴りは書けるようにしておくと、こういうときに便利ですし、周りに重宝されるかもしれないですね。

【次ページ】オフィスで「マスキングカラー」を使ってみる

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