■水に濡れてもにじまない! 破れない!
“水に濡れても破れない!”が謳い文句の「TAGGED MEMO PAD(タグドメモパッド)」。それに使われている“耐洗紙”とは、どのようなものなのでしょう。実際に触ってみると、ざらざらした手触りが特徴的でした。紙自体にも厚みがあるので、ボールペンやシャープペンで思いついたことを一気に書きなぐっても、ちょっとやそっとのことでは破れません。
また、文字を書き込むときの「ガリッガリッ」という書き心地も印象的。紙質にこだわってノートやメモパッドを買う人は、ぜひ試してみてください。
しかし、ここまでは水に濡れてない場合。実際に水に濡れたら、紙自体やそこに書かれた字はどんな変化をするのか、気になるところです。そこで、耐洗紙と普通のコピー用紙を水没させて、その変化を見比べました。それぞれの紙には、油性ペン、油性ボールペン、サインペン(水性)、ジェルボールペン、シャープペンで書き込みをしています。
サインペン(水性)の文字はにじんでしまいましたが、そのほかの文字は耐洗紙、コピー紙共にあまりにじみませんでした。そのため、「どちらの紙も違いはないのかな?」と思ったのですが、いざ水から引き上げると両者の違いがわかりました!
というのも、耐洗紙は水に濡らしても紙自体がシャンとしていたのに対し、コピー用紙は手で持つと“くたっ”と倒れてしまったからです。
ためしに破いてみても、耐洗紙は濡れていない紙を破くときと同じような抵抗力があったのに対し、コピー用紙はなんなく破れてしまいました。
書いた文字がたとえにじまなくても、紙自体がくしゃくしゃになってしまったら、文字を判読するのが大変ですよね。しかし、耐洗紙なら水に濡れたあとも紙が“元気”なので、メモした内容を見返しやすいのです。
メモを取るのは、会議室やデスクだけとは限りません。ときには雨や雪が降るなかで急な連絡事項を書き留めるときもあります。そんなとき、水への耐性が強いメモパッドを持っていれば、書き込むときも安心なうえ、あとから見返すとき便利です。もちろん、持ち物を水没させがちなうっかりさんにもおすすめですよ。
■一度水没したメモパッド、もう一度使える?
ポケットやカバンの取り出しやすい位置にしまうことの多いメモ帳。取り出しやすい位置にあるからこそ、陥りやすい悲劇もありますよね。たとえば水没事故とか…。
いかに水に強い紙を使っているとはいえ、「メモパッドをまるまる一冊水没させたら、さすがに再起不能なのでは?」という不安がありました。そこで、もったいないとは思いながらも、「TAGGED MEMO PAD」を水没させることに。完全に水に浸したあとも元のように使えるか実験してみました。
文字がにじまないのは先ほどの実験の通りです。しかし、一番驚いたのはほかのページの状態。なかほどのページになるに従い、紙の湿り気が少なくなり、後ろのページになると、ザラザラした本来の紙質が感じられるほど乾いていたのです。
一般的なメモ帳だと、一度水に落とせばどのページも濡れてしまうはずです。しかし、「TAGGED MEMO PAD」はその湿り度合いが段違いに少ないのにビックリ! 水没直後でも、後方のページならすぐに書き込みができそうです。また、ページ同士が完全にくっつくこともなく、一枚一枚がめくりやすかったのも印象的でした。
さて、肝心の一番上のページはというと、水没直後の書き込みはさすがに無理でした。
しかし、30分ほど経ってからなら難なく書き込みができました。
水に濡れたあとの耐洗紙は、多少ゴワゴワした手触りになりますが、書き味はほとんど変わりません。
「メモパッドをまるまる一冊水没させたらどうなる?」という実験は、「水没させても使用可能」という結果に。アウトドアやガーデニング、はたまた料理中など水没の脅威に常にさらせている場所でも、安心して使えるでしょう。
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「TAGGED MEMO PAD」はSとLの2サイズを展開。販売価格はそれぞれ529円と637円です。両サイドが砂時計のようにくびれているので、持ちやすさも◯。水に濡れていない状態でも使いやすいメモパッドです。
>> HI MOJOMOJI「TAGGED MEMO PAD(タグドメモパッド)」
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(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
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