■さらに小さく、さらに安全に飛ばせるドローンへと進化
Mavic Airは、指定した被写体を自動で追尾しながら撮影できるドローン。障害物を自動で回避するなど安全性も高く、より撮影に集中できる。搭載カメラは3軸ジンバルにより支えられ、機体の振動やブレを抑えて、滑らかで精細な4K映像が撮影できる。microSDメモリーカードのほか、8GBの内蔵ストレージへも動画や静止画データを記録可能だ。
Mavic Airの特徴を書き出してみると、一見、既存モデルと大きく変わることがないようにも思える。被写体を追尾して撮影したり、障害物を自動で回避して飛行したりするのは、1年半前に発売されたMavic Proにも搭載されていた。
だが、ドローンで重視すべきポイントは、飛行安全性、操作性、高画質撮影、そして一般ユーザーにとって最も大事なのが、機体の大きさ。もちろん安全性や操作性、搭載カメラで撮れる映像画質を犠牲にすれば、機体は小さくできる。
<DJIの「Mavic Air」「Mavic Pro」「Spark」の主要スペック比較>
Mavic ProやSparkなど、これまでのDJIのドローンは、高いレベルでの操作性と安全性を備えつつ、精細な4K映像でアーティスティックな映像が撮れるモデルを、徐々に機体サイズを小さくしながらリリースしてきたのだ。
Mavic Airもまた、前方/後方/下方に障害物検知センサーを搭載し、障害物を自動で回避しながら飛行できる。さらに搭載カメラは4K解像度での撮影が可能。3軸ジンバルにより、機体の挙動や振動に起因する映像ブレを効果的に抑えられる。
そうした高度な機能を備えた上で、折り畳んだ時のサイズが、Mavic Proの約半分で、Sparkよりも小さい点が注目すべきポイントなのだ。しかも重量はMavic Proから41%も軽量化されている。
■コントローラー無しでもジェスチャーで操作できる
Mavic Airを操作するのには2つの方法がある。最も手軽で簡単なのが、ジェスチャー。他にスマートフォンと専用コントローラーでの操作だ。
昨年リリースされたSparkにも搭載されていたジェスチャーによるコントロール。Mavic Airでは、さらに簡単に操作できるようになったという。機体を飛ばすと、ユーザーを検知して、常に機種とカメラをユーザーに向けてホバリングする。もちろん、ユーザーが歩いたり走ったりして移動すれば追尾する。
細かい操作も可能だ。手をかざして左右上下に動かせば、その手のひらの位置に合わせて、機体の位置を調整。機体を遠ざけたい時や近づけたい時には、スマートフォンのピンチイン/ピンチアウトと同じ感覚で、両手を広げたり縮めたりするだけだ。
写真を撮りたい時には「(人差し指と中指を立てる、あの)ピース」をするだけ。このジェスチャー機能によって、起動から飛行、自撮りまでできるというわけ。これさえあれば、コントローラーでのドローン操作に習熟していなくても、自撮りができてしまうのだ。
発表会では「スマートキャプチャー(ジェスチャー)機能」が実演された。この映像はMavic Airからの視点でユーザーを捉えたもの。これなら誰でも飛ばせそうだ!