■糖質を33%カットするがサイズは大きい
この炊飯器の最大の特徴は、独自の炊飯機構を採用することで、ごはんの糖質を33%カットできる点です。通常のお茶碗1杯分のごはん(150g)に含まれる糖質は55.2gなので、理論上はこの炊飯器を使えば糖質を37.2gまで落とせます。
この33%という数字が本当なのかと気になる人もいるでしょう。筆者も半信半疑だったのですが、きちんと公的な調査機関でテストをした結果である証明書を広報担当者に見せていただいたので、本当に33%カットできるんです!
炊飯容量は1~6合で、玄米炊きもOK。6合まで炊けるなら家族の多い家庭でも使えますし、家族みんなで糖質制限できるのがいいですね。
しかし、そのサイズは思った以上に大きいんです。幅280×奥行き400×高さ330mmで、重さは6.9kg。ひと目見て思わず「でかっ」と言ってしまったくらい大きく、置き場所は要検討です。
とはいえ、この大きさにはきちんと意味があり、お米を炊くときにできる糖質が溶け出した煮汁を本体下部のタンクに排出するからなんです。
このタンクを収めるにはどうしてもこれぐらいのサイズになってしまうようで、これは一長一短ですね。
■使い方は一般的な炊飯器とほぼ同じ
糖質カット炊飯器は、マイコン式(煮る)と蒸気炊飯式のふたつの方式を採用しています。まずはお米を研ぎ、炊飯器に外釜をセットして炊飯容量に応じた水を入れます。外釜はかなり個性的な形ですが、これは足の部分に穴が空いており、ここから煮汁を排出する仕組みだからなんです。
続いて、内釜にお米を入れ、外釜にセットしましょう。
内釜の底面がザルのようになっているので不思議だったのですが、セットしてみると、外釜の水が内釜に入ってきて、ちょうどお米が浸るくらいの水量になりました。
あとは「低糖質炊飯」モードにして、炊きあがりのお米の固さを5段階のなかから選び、「低糖質炊飯」ボタンを押すだけ。使い方は一般的な炊飯器と同じなので、さほど意識して使わなくてもいいようです。
今回は、同じお米2合を一般的な炊飯器でも炊いてみて、どれくらい味に違いがあるのかを検証してみました。炊飯時間は40分程度だったので、低糖質だからといってとくに時間がかかるわけではありませんでした。