■糖質カットしたごはんの味は?
まずは炊きたてのごはんを食べ比べてみます。左が低糖質、右が普通のごはんです。
糖質カット炊飯器で炊いたごはんは、少し白っぽい感じがしますが、表面がつやつやしていておいしそうです。ひと口食べてみても、普段食べているごはんとさほど大きな違いはないような…。
しかし、ごはんは噛めば噛むほど甘みが出てきますが、このごはんに関してはその甘みがあまり感じられません。決してまずいわけではないですし、おかずと一緒に食べるならこれで充分な気がします。
続いて、一般的な炊飯器で炊いたごはんを食べてみたところ、別の品種だったかと思うような味です。食べ比べることで、糖質カットがどれだけあっさりしているかがわかります。
甘みについては普通のごはんのほうが圧倒的にしっかり感じられ、「白ごはんってやっぱりこういうものだよな」と思わされます。
とはいえ、これはあくまでも筆者の主観。せっかくなので、ほかのスタッフにも食べ比べてもらったのですが、「糖質カット炊飯器のごはんのほうがあっさりしていて好き」という声もあれば、「言われないと違いがあまりわからない」という声も。
筆者は甘みが強い炊き方をしたごはんを好むので違和感がありましたが、甘みを重視しないなら糖質カットしたごはんでも充分においしくいただけるようです。
■冷めてからのごはんに大きな違いを発見
では、お弁当として持っていくことを想定し、冷めた状態で食べ比べてみようと思い、それぞれを塩むすびにしてみました。
その結果、糖質カット炊飯器で炊いたごはんは、冷えると少しベタついており、米粒にあまり旨みがしませんでした。その点、普通のごはんは冷めてもおいしく、これなら温めなくても食べられます。
どうやら、炊きたてのごはんをアツアツの状態で食べるなら糖質カット炊飯器はかなり優秀ですが、お弁当での利用がメインという人には向いていないかもしれません。ごはんの温め機能や保温機能は搭載しているので、朝食や夕食で使うための炊飯器として選ぶと良さそうです。
■普通の炊飯器よりも手入れが面倒な一面も
毎日使うものなので、手入れのしやすさも気になるところです。内ブタや蒸気口のフタは取り外せるので、常に清潔を保てます。また、今回は炊飯機能だけを紹介しましたが、蒸し料理にも対応しており、調理後のニオイなどを軽減するためのクリーニング機能もあります。
炊飯時に出た糖質成分を含んだ煮汁はサッと捨てられるので、このあたりの手入れもしやすそう。使用後は必ずここを掃除しなければいけないのは多少手間ですが、これで糖質カットできるならたやすいものです。
ただし、フッ素コーティングされた内釜に慣れている分、本製品の内釜は洗いづらさを感じます。どうしてもザルの目に米粒が入ってしまい、ここは念入りに洗う必要がありそうです。
糖質カット炊飯器を使う前は、「身体にいい食べ物ってあまりおいしくないし…」という先入観を抱いていました。しかし、実際に糖質カットされたごはんを食べてみると、その予想は大きく覆され、「これはこれでアリかも」と思えたんです。
『いつものご飯を低糖質に「糖質カット炊飯器」』の発売は2月中旬で、価格は2万9800円。約3万円で毎日の健康をゆる~く意識できるなら、これは買いかもしれません!
[関連記事]
炊飯器のイメージを覆す美しさ!「バーミキュラ ライスポット」に新色追加
ダイエットや健康管理に!よそったご飯のカロリーがわかる炊飯器
(取材・文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。