電池は底の部分を捻ると開きます。非常に簡単かつスピーディーな開閉が可能です。見たところOリングなどのパッキンはありません。ただ、メーカーサイトでは防滴の記述があるので、雨に濡れる程度では問題ないと思います。おそらくこの製品はテント内で使用されるランタンなので、必要以上に防水性を高めていません。蓋の開け閉めや価格を考えると、これで充分かと思います。
底の部分には折りたたみ式のフックがあり、テント内のポールや紐に引っ掛けて使えます。光源部分を下にすると、蛍光灯のように散った光に。フック部分は横にスライドさせられ、真下を照らすだけでなく横方向に設置も可能です。
セードは樹脂製ですが、とても柔らかい素材です。触感は子供の頃遊んだゴムボール。郷愁を誘う柔らかさです。昔、GENTOSでタッチボタン式の似たようなランタンがありましたが、あちらは固い樹脂でした。この部分を押して点灯させたくなるのが性ですが、実際のスイッチはボディサイドのプッシュボタン(赤丸の部分)。スイッチはやや硬め。理由は誤点灯防止です。
リュックなどに入れた時に勝手に電源が入らないよう、やや抵抗のあるスイッチボタンを採用しています。やや硬いといっても不快なほどではなく、クリック音はしっかりしており「押した」と認識できるものです。
一回押すとHi、二回でLow、三回で赤色点灯、四回で消灯します。インスタントオフスイッチではありません。常に四回押さないと消灯しないのがちょっとメンドクサイです。
上記でもご紹介した柔らかなセード部分はかなり「濃」く、光りは全く飛ばないのであまり広い空間を照らせません。せいぜい二人用のテントがいいところ。ファミリーサイズの大きなテントでは補助灯的な使い方しかできそうにありませんが、その代わり「眩しくない」。
セードの厚みがあるため、LEDの光源は全く見えないので、LED特有のギラツキがなありません。そしてセード全体が柔らかく光るのが特徴です。目にも優しく、明るくはないのですが狭い場所であれば充分にその効果を得られます。
赤色LEDは夜間での夜目の保護で使用されます。真っ暗な部屋で赤色を点灯させ、しばらく目を閉じてから再び目を開くとわずか6ルーメンの赤色灯でも充分に物のカタチや距離感を把握できます。慣れれば歩き回ることもできます。白色光に比べ周囲からも目立ちません。アウトドアでは慣れておきたい色のひとつです。
単四電池3本のライトに関して正直言うとあまりいい印象がありません。なぜならばランタイムが短く、あまり使い物にならないイメージがあるからです。「せめて単三だろう」と言いたくなります。
ですが、このRADIANT100は、明るさ方向にベクトルが振られていないのでランタイムに優れます。Hiモードでも8時間以上、Lowモードなら21時間、赤色なら34時間。充分だと思います。
このランタンは確実に携帯性を重視したソロ用のモデルです。小型のバックパックに入れても邪魔にならず携帯しやすい。本格的な登山やキャンプだけでなく、旅行先でも役立つかと。実体験ですが、中途半端なペンライトを持っていく位なら小型のLEDランタンの方が便利です。(アカリセンター価格:3078円)
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
通販サイト・アカリセンターで懐中電灯の専門販売員をしておりますHATTAと申します。世界中の懐中電灯やギア物をお客様に紹介しております。ブログも絶賛更新中!
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