■薄さ0.34mm! ペタッと貼れるハンコです
「スマート印鑑」はシートタイプの携帯ハンコ。同じ名字のハンコがシートに連なっていて、使うときはこのシートからひとつ分のハンコを切り離し、書類にピタッと貼りつけます。
0.34mmと薄いので、通常のハンコと違ってかさばる心配も、専用のケースに入れる必要もナシ。名刺ケースに入れたり、手帳に挟んだりして持ち運べます。つまり、出先での「ハンコがない!」に即座に対応できるのです。
■まっすぐ押せる&汚れない
実際の使い勝手を見ていきます。ハンコをシートから切り取り、裏紙を剥がしたら、貼りたい場所に親指で押し付けます。上のシートを剥がすと押印は終了。この間、ほんの数十秒ほどです。
ハンコを使うとき、「うまく押せないかもしれない」とプレッシャーを感じることはありませんか? 「スマート印鑑」ならシートの上辺が押印場所の罫線と重なるように貼ると、紙に対してまっすぐに押すことができます。押印の度に神経質にならずに済むのは、かなり高ポイント。また、紙の下にマットを敷いたり、ハンコに朱肉をまんべんなくつけたりと、ハンコをきれいに“押す”ためのコツもほとんど必要ありません。
実際に、普通のハンコで押したときと比べてみても、「スマート印鑑」の方がまっすぐ押印でき、ハンコの一部がかすれることもありませんでした。また、朱肉を使わないので、うっかり手で触れてにじんだり、押印したあとすぐにほかの書類と重ねても色移りしないのです。
このハンコを“貼る”にあたっては、「新世代転写技術」という、ちょっと聞き慣れない技術が使われています。これは、ゴルフボールのように凸凹した表面にしっかりマークを貼り付けるための技術。
この技術、ゴルフボールに貼ったマークが表面の凸凹に密着一体化し、ボールの飛行や回転に全く影響を与えないとして、全米・全英ゴルフ協会から公式承認を得ています。「スマート印鑑」を販売するアンディはこの特殊技術を持つアメリカイリノイ州の企業と独占契約し、現在国内特許を出願中です。
そんな技術を使っているので、一度貼ったハンコは紙としっかり密着。爪でひっかけてもシールのように剥がれる心配がなく、「知らないうちにハンコが剥がれていた」という事態にはなりません。
ただ、シートの下にゴミが入っていると押印したあともゴミが残ってしまいます。セーターのように毛羽立つ衣類を着ていると、糸くずが入ってしまうことも。シートを貼るときは、ホコリやゴミが入らないよう気をつけましょう。
■押印受理率は97.4%、だから“もしも”の時に
正直、「シートのハンコって本当に使えるの?」という不安がありますよね。公式サイトによると、押印調査198回中、受理率は97.4%。つまり、100%ではありません。
そのため、この製品はハンコを忘れてしまったときの緊急処置として使うのがベスト。「きれいに押せて持ち運びに便利だから、普段の押印も『スマート印鑑』で」とはしない方がよいでしょう。重要書類の場合や、どうしても心配なときは、会社や家まで本来の印鑑を取りに戻った方が無難だと思います。
■既成266名字を取り扱い
「スマート印鑑」は、既成266名字(人口カバー率50%)を用意。注文することはできないので、公式サイトでまずは自分の名字があるか確認してみましょう。ちなみに、私の「神戸」というちょっと珍しめの名字は取り扱われていました。
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「スマート印鑑」の販売価格は、1シートに12個のハンコが入ったものが410円、1シートに3個入りが162円です。ビックカメラや東急ハンズのほか、Amazonでも購入可能(ウェブ限定の名字もあります)。セミナーの申し込みや伝票作成時など、「ハンコが欲しい、でも家や会社に取りに戻る時間がない」というときに活用てみては?
>> アンディ「スマート印鑑」
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(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
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