◼️2枚の画面で別々のアプリを起動する
続いて、2枚の画面でそれぞれ別のアプリを起動する場合には、ふたつのアプリを同時に使用できます。例えば、片方の画面で写真を編集して、もう片方の画面でSNSに投稿するといった使い方。
また、地図で経路を調べながら、カレンダーでスケジューリングを行うといった活用も考えられますね。
YouTubeを視聴しながら、メッセージをやりとるすることだって可能。
注意点として、2つの画面で同じアプリを起動することはできません。また、アプリによっては、こうした表示に対応していません。例えば、電話アプリを起動する場合には、片方の画面がかならずオフになります。
◼️2枚の画面を同じ表示にすれば対面の席でも
最後に、2画面でおなじ表示を選択する場合。これは、例えばカフェで対面の席に座った場合に、同じ画面を観ながら相談したいときなどに活用できます。「く」の字型に端末を固定して、テーブルに置けば、どちらの席からも同じ画面が見えるというわけ。例えば、共有しているスケジュールの調整、お店の検索など、画面を見せ合いながら相談できます。
「この動画面白いんですよー」なんて言いながら、相手に共有しやすいですね。ただし、ポケットからこの端末を取り出した時点で変な人認定されます(笑)。また、画面に表示される領域が限られること、使うシーンがあまり想像できないこと、などから、先の2つのモードと比べると、活用頻度はそれほど高くならないのかな、と筆者は感じました。
* * *
正直、カメラの使い勝手は普通のスマホに比べると劣ります。また、2枚のディスプレイを起動し続けているとバッテリー消費が増し、電池持ち時間は公称値によると、約100時間から約80時間へと減少します。両面がディスプレイなので、保護カバーがつけられない点にも心配が残ります。全方位で完璧ではありません。
しかし、決して端末としての完成度が低いわけではありません。2枚備わったディスプレイは、使い方によっては、非常に便利なツールになる可能性を秘めています。「電子書籍を大きな画面で見たい」「ふたつのアプリを同時に使いたい」といった、目的がはっきりしている場合には、ぜひ検討する価値があるでしょう。
各種割引を適用した実質負担金は、4万2768円。詳しくは公式サイトでチェックしてください。
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。