昨今、コネクティッドカーなんて言葉を盛んに耳にしますが、クルマとインターネットがつながると心配になってくるのが、ハッキングやクラッキング、コンピュータウイルスなどの脅威です。
進化すればするほど、つながればつながるほど、便利になればなるほど、万全な対策が必要になるのだとか。そんな状況の中、今後の自動車分野のサイバーセキュリティに対し、本格的に取り組む企業として誕生したのがWHITE MOTION(ホワイトモーション)社です。
同社は、自動車部品のサプライヤーである日本のカルソニックカンセイと、フランスのサイバーセキュリティ会社Quarkslab(クオークスラボ)社とが共同で立ち上げた企業。Quarkslabはサイバーセキュリティ向けの商品やサービスを、航空機メーカーのエアバスや、マイクロソフト、アドビなどに提供している会社です。
WHITE MOTIONの“ホワイト”とは、“ブラック”に対して透明性が高いことを意味しているほか、セキュリティの向上を目指すという意味も含んでいるのだとか。そんなWHITE MOTIONを牽引するのは、日本マイクロソフト社出身の蔵本雄一社長。サイバーセキュリティ分野のエキスパートである蔵本社長に、現在のカーセキュリティの現状や課題、WHITE MOTIONの未来などについてうかがいました。
【次ページ】ハッキング被害後わずか10日で対策を公表したテスラ▶
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