■新聞紙1/2のスペースに置ける脱水機
まず、「うちには脱水機を置くスペースなんてないよ…」という方はこちらをご覧ください。
「乾燥機いら~ず」は幅415×奥行き420×高さ710mmのミニマル脱水機。新聞紙1/2程度の広さと電源があれば、どこにでも置けるのが特徴です。ただし、排水のためにバケツがいるので、そのためのスペースは必要。また、7kgの脱水機を移動するには少し力が必要です。しかし、あまり力のない私でも、問題なくセッティングはできました。
■洗濯物を入れてダイヤルを回すだけ
脱水するときは、洗濯物をドラムに入れ、押さえ蓋をしてから本体の蓋を閉め、脱水時間に合わせてダイヤルを回せばOK。ダイヤルは1~5分の5段階で設定します。洗濯物が多い場合や、脱水していない衣類の場合は5分に設定するのがおすすめです。
ツマミがゼロになったら脱水終了です。ちなみに使用時には、脱水機が揺れてガタガタと大きな音がします。深夜の使用は避けたほうがいいかもしれません
■手洗いの強い味方?
洗濯したばかり(未脱水)の衣類を入れてみると、ビーフォー・アフターの差は歴然。洗濯物の水が床までポタポタ落ちるほどだったのに、「乾燥機いら~ず」に5分かけただけで、指先にちょっと湿り気を感じるくらいまで脱水でき、3~4時間の部屋干しで乾かせました。もちろん生乾き臭もナシ!
元々「乾燥機いら~ず」は、洗濯機で脱水した洗濯物を再度脱水することで、水分を出し切り、乾かす時間を短縮できるという製品。しかし、私が“ダブル脱水”をしてみたところ、ビフォー・アフターで洗濯物の湿り具合に大きな差は感じられませんでした。
この結果を見て思ったのは、「乾燥機いら~ず」は手洗いにも向いているのでは、ということ。洗濯機を持っていても、汚れやシミのついた衣類を手洗いするときって、ありますよね。
そんなとき「乾燥機いら~ず」に洗濯物を放り込めば、たった3~5分で脱水してくれます。「手洗いした衣類を脱水したいけど、家の洗濯機がフル稼働している」という人にも、この方法がおすすめです。給水ホースを使えば“すすぎ”もできるので、手洗いした衣類を洗剤が付いたまま入れ、あとは“お任せ”することも可能。
脱水容量の上限は5.0kg。1人分の洗濯容量が1日1.5kgと言われているので、どうしても次の日までに乾かしたい衣類があったら、その衣類だけ「乾燥機いら~ず」で脱水して間に合わせる、という方法もあります。
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「乾燥機いら~ず」は、洗濯機が壊れたときにも重宝します。というのも、洗濯機が壊れて仕方なく手洗いするとき、意外と困るのが脱水の問題なのです。
洗った衣類が絞りきれず、干している間に水がポタポタ。部屋干しの場合は家具に水が垂れたりして、地味にストレスなんですよね。そんなとき、ミニマル脱水機があると普段通りの脱水ができて、イライラを半減できます。
「乾燥機いら~ず」の販売価格は9800円。手洗い派の人や、洗濯機の脱水機能に満足できないという人にもおすすめです。
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(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
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