■汚れはどれだけ落ちるのか検証してみた
今回、検証用に用意したのはこの4つ。
それでは、白シャツにしょうゆを……えいやっ!
慌てて水で濡らしたハンカチやおしぼりで叩いて応急処置をとっても、汚れは目立ったままということもしばしば起こります。
まずはシャツの汚れを挟み、手順に沿って汚れにアタック。ここで注意点がひとつ。シャツを挟んだハンディを強く握った状態で動かすと、シャツの生地を傷めてしまう可能性があるため、きつく握らずに動かしていきましょう。
では、早速その結果を見ていきましょう。
▼しょうゆの場合
汚れを落とすのにかかった時間は約5分でした。予想よりも簡単かつきれいに落とせて満足…したはずが、乾いたときに見てみると、円状に薄く汚れが残っていました。これは、温水と一緒にしょうゆが周りに広がってしまったためですね。
▼ソースの場合
ソースは固形なので、最初にティッシュで浮いた汚れを拭いてからハンディで洗浄しました。洗浄時間は約5分。しょうゆとは違い、温水でシミが広がることはありませんでした。
▼ケチャップの場合
ソースのように簡単に落ちるかな? と期待していたケチャップは、意外と落ちにくくてびっくり。落とすまでに約10分かかりました。汚れも完全に落ちたわけではなく、少し薄くなった程度。温水によるシミの広がりはさほど気になりませんでした。
▼カレーの場合
本命のカレーは、やはり手ごわい相手でした。かかった時間は約10分。何度も温水を出し、吸水、振動でなぞるを繰り返し、パッと見ならそこまで気にならない程度には落とせました。もっと時間をかければさらに汚れが落ちるのかもしれませんが、“手軽さ”も重視して検証したので、最大10分で終了。
結果、しょうゆとソースは8割ほど、ケチャップとカレーは7割ほどが落ちている印象でした。これなら、応急処置としては合格でしょう。乾いたときに、汚れとして目立たなくなっているのはいいですね。他社のハンディ洗濯機と比べると安い7980円という価格もポイントです。
ただし、これだけで完璧に白くなるのを期待するのではなく、あくまで応急措置として汚れを薄くするためのモノとして考えた方がよさそうです。
なお、シミが大きいときや、丸1日汚れを放置したときなど、汚れの条件によって落ち具合は異なります。
ちなみに洗剤を追加して使うと洗浄力がUPするとのことなので、出張先のホテルなど、時間に余裕があるときに使ってみるといいかもしれません。
* * *
期待したような“完璧に真っ白にできる”というものではなかった「ハンディ洗濯機」ですが、出先で使って帰宅後に洗濯することで汚れをより落ちやすくするという使い方はアリだなと思いました。
ランチタイムに汚してしまったときや、出張先でコインランドリーに行く時間がないときに、オフィスのロッカーやバッグに1台あれば応急処置に役立ちそうです。
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(取材・文/中川美紗)