ドーム風防と9連ブレスレットが特徴的な、ちょっとレトロな雰囲気の三針腕時計。「BINGER」というブランド名が文字盤に入ってます。
「AliExpress」での購入なので、注文から約2週間ほどかかり到着。価格はギリギリ1万円以下の9958円、送料は無料でした。
文字盤にはいくつかカラバリがあったのですが、一番グッと来たのがコチラのグレー。少しベージュがかっていて、醸し出されるオールドな雰囲気が何ともグッドです。
その文字盤には金属製のインデックスが12時、3時、6時、9時の4か所のみに配置されていて、他のバーインデックスとセンターのブランド名はプリント。針の作りもペラっと平らで、なんとも平面的な印象を受けます。フェイス部分は、お世辞にもあまり高級そうには見えません。
ですが、そのチープさが逆にこのレトロな雰囲気を放つのに一役買っているような気がします。高級さを求めるような腕時計ではないということですね。
ムーブメントはSII(セイコーインスツル)の「NH35」が入っています。日付カレンダーに手巻き+ハック(秒針規制)機能が付いた、おなじみの自動巻きムーブメント。
装着するとこんな感じ。サイズはケース幅38mm、リューズを含めると40mmと標準的な大きさ。巻き心地はかなり◎です。
コチラの腕時計、バンド部分は革と金属の二種類あり、ご多分に漏れず金属製の方が高価。…なのですが、その価格差はわずか600円弱。貧乏性な私は迷わず金属製ブレスレットを選択しました。
というのも、革バンドは後から社外品でも買い足せば事足りますが、金属製のブレスレットはそうはいきません。何故なら、接合部のフラッシュフィットの形状が純正でなければ上手くハマらないことが多いからです。そして後から純正の金属製ブレスレットを買おうとすると大概高くつきます。なので革バンドと金属製ブレスレット、どちらのモデルも用意されている腕時計を購入する際に迷ったら「高くても金属製ブレスレット買っとけ!」というのは鉄則となります。
そんなブレスレットを外してみました。コイツのブレスレット部分は9連の細かいパーツで構成されていて、可動域が細かくとても良い着け心地。しかも9連部分はよく見ると、ヘアライン加工と鏡面加工の列が交互に編み込まれていて結構凝った作りになっています。フラッシュフィットも無垢でできているし、この辺りは大変感心しました。この価格でここまでの出来とは…、やるな「BINGER」!
というワケで、ブレスレットも外したので手持ちから適当に引っぱり出してきた社外品の革バンドを付けてみることに。シンプルなデザインの腕時計なので、革以外にもミラネーゼブレスやNATOタイプバンドなども合うかもしれません。色々と試してみましょう。
おお、コレですよコレ! シンプルな文字盤+革バンド。腕時計の普遍的なデザインとはかくあるべし。クラシカルな雰囲気でスーツなどに合わせたいですね。
コチラはミラネーゼブレス。ユンハンスのマックスビルみたいな感じがしないでもない…でもない…?(笑)
続いてNATOタイプ青白。ダニエル・ウェリントンっぽくなるかな、と思ったけれどドーム風防だからなのか、個人的にはあまりダニエルっぽさを感じられず。
NATOタイプ緑。今回、一番しっくり来た組み合わせです。オールド感のある文字盤の色味とオリーブグリーンが何ともイイ雰囲気。カジュアルな服装にグッと合わせやすくなった気がします。
こうやって見てみるとコレ一本あれば、とりあえずどんな服装にも合わせられそうじゃないですか。使い勝手の良さが光る一品ですね。
この腕時計で唯一気に入らないのがリューズのサイズ。小ぶりなため、少し手巻きがしづらいんです。他は特に不満点も無く、1万円以下で買える腕時計としては大満足ではないでしょうか。
以上、今回は「AliExpress」で購入したシンプル&レトロなドーム風防腕時計が意外と使い勝手いいぞ、というお話でした。
さてさて、次はどんな腕時計を買おうかな…。
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(文・写真/伏せ字)
腕時計好きの趣味が高じて、記事を執筆することに。一介の時計好きサラリーマン。好きな時計の傾向は、ダイバーズ、青焼き針、56系LM。
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