■洗濯代行というサービスを日本に広めたコインランドリー
まずやって来たのは、洗濯代行を日本で初めてスタートさせたという、全国に21店舗を展開する「WASH&FOLD」の中目黒高架下店。
グレーと白を基調としたシンプルな空間は、男性も入りやすいスタイリッシュな雰囲気。洗濯代行=WASH&FOLDがそのまま店名になったこのお店は、オーナーが出張で行ったアメリカで、この洗濯代行というサービスに出会い、感銘を受け、自ら始めたとのこと。
洗濯代行のほか、コインランドリーとクリーニングを行っていますが、オープンして時間が経っている店舗は、洗濯代行が6割、コインランドリーとクリーニングが2割なのだとか。
広報担当の久湊良子さんによると、オープン当初はクリーニングとコインランドリーの方が知られているのでそちらの方が多かったが、どんどん洗濯代行の方が伸びてきて割合が変わったそう。1、2回使うとほぼ高確率で3回目があるというほど、リピート率が高いといいます。
洗濯代行とは、使用した衣類の洗濯、乾燥、畳みを行うサービスのこと。海外では重さによって値段が異なるようですが、こちらは専用のランドリーバッグを用意し、そこに詰め放題で一回いくら、という定額制システムです。
洗濯代行を日本でスタートさせたのがここだったことから、日本ではこのシステムが主流になっているとか。利用者は専用のランドリーバッグを購入し、それに洗濯物を入れて出すだけ。あとは、洗濯物がきれいに畳まれて、デリバリーなら二日後にお届け、店舗に持ち込むと当日仕上げも可能です。23時までやっているので、帰宅時間が遅い人も便利です。
初めて利用する人は、このバッグの購入(洗濯代行を利用する場合は半額)が必要。集荷・お届けはレギュラー3000円、スモール2200円、店舗への持ち込みはレギュラー2200円、スモール1500円です。
洗濯代行は、デリバリーを上手く使うのもおすすめ。日本ではまだあまりなじみがありませんが、欧米では洗濯物をきれいに仕上げて出張先から戻るという人も多いそう。洗ったシャツを直接出張先にデリバリーしてもらうとか、出張先から汚れ物を送って、家まで届けてもらうといった使い方も可能。出張の行き帰りが楽になりそうですね。
また、スーツやワイシャツはクリーニングで、普段着は洗濯代行で、とサービスが違うものも一緒に届けてくれます。洗濯代行の需要が増えているという話ですが、コインランドリーにも注目の洗濯機が。ニットとかシルクや麻などのデリケートな素材の衣類を、洗えて、乾燥できるおしゃれ着専用の洗濯機(900円/回)と乾燥機(300円/回)です。特殊な洗剤を使って優しく洗っているので、飾りのついているものなどもOKとか。
特殊な洗剤を使い、優しく丁寧に洗うので、デリケートな衣類も水洗いできます。乾燥機も、普通のものより低温で優しく乾かすので、衣類へのダメージはありません。今まで時間をかけて手洗いしていたものが機械でできるなんて、ぜひ使ってみたい!
中目黒高架下店は、クリーニングにも力を入れているとのことで、ここと葉山店のみ、石油系有機溶剤を一切使用せずに水洗いをする「リクエ」というクリーニングがスタート。ドライクリーニングではなく、水でしっかり洗っているので、汗や汚れが気になる人には重宝されそう。また、水洗いはNGと言われているダウンジャケットやレザー素材、ウール素材もこれならOK。熟練の職人がていねいに仕上げるので、色落ちや縮みの心配もありません。
最後に、店内で販売中のアイテムからビジネスマンにおすすめのものを久湊さんにセレクトしてもらいました。