8万円は高い?いいえ、「かまどさん電気」はこんな人にオススメなんです

■人気の炊飯土鍋がもっと手軽に楽しめる

かまどさん電気は、発売以降80万台以上を売り上げる伊賀焼土鍋の「かまどさん」がベースとなった電気炊飯器です。通常、土鍋でごはんを炊くには火加減の調整が必要ですが、かまどさんは火加減が不要なのが最大の魅力。そんなかまどさんをもっと手軽に使えるようにと、長谷園とシロカによる共同開発によってかまどさん電気が誕生しました。

▲「かまどさん」の土鍋を電気でもおいしいごはんが炊けるように改良されている。炊飯用土鍋のなかには金属板や金属コーディングを施した土鍋もあるが、かまどさん電気の土鍋は伊賀の土で作られている

土鍋をすっぽり包み込む電熱ヒーターは、直火炊きの熱伝導を再現する構造になっており、蓄熱性の高い土鍋の熱を適切に逃がす熱循環構造も意識されているのだとか。

▲ヒーター部分を上から見たところ。水温を感知するセンサー受光部を鍋底に小さく埋め込むことで、
「かまどさん」の構造や機能をそのまま電気化している

そもそも、土鍋でごはんを炊くとおいしく仕上がるのは、土鍋が“呼吸”しているから。土がごはんの余計な水分を吸い、時間が経ってごはんが冷めたときに水分を返してくれることにより、ツヤのある冷めてもおいしいごはんになります。かまどさん電気でもこの“呼吸”ができるように、土鍋は伊賀の土で作られています。

ごはんの炊き方は土鍋で炊くときとまったく同じ。唯一違うのは、土鍋を本体にセットし、内蓋、外蓋をしたら、タッチパネルで操作する点です。米の種類、メニュー、炊飯量、仕上がりを選択したら、あとは「炊飯」ボタンを押すだけ。吹きこぼれることもないので、通常の土鍋でごはんを炊くときのようにガスコンロの近くで見張る必要もありません。

▲操作部にはタッチパネルを採用。炊き上がりは「かため」「ふつう」「やわらか」から、おこげは「こいめ」「ふつう」「うすめ」から選べる

仕様上で気を付けたいのは、保温機能がないことと、最大炊飯容量が3合ということ。炊いたごはんはすぐに食べてしまうか、冷凍保存してしまえばいいのですが、炊飯容量を考えると、家族の人数が多い家庭には不向きといえるでしょう。

■土鍋ならではのおこげがおいしい

ごはんが炊き上がるとアラーム音がなるのも、普通の炊飯器と同じ。土鍋を出して、外蓋、内蓋を開けてみると、つやつやのごはんが! お米本来の甘い香りも漂い、食欲を誘います。

▲白米3合の炊飯時間は、浸水から蒸らしも含めて60分となっている

底の方にはおこげがうっすらできており、これこそが土鍋ごはんの醍醐味。

▲「ふつう」モードでのおこげはこんな感じ。香ばしさがたまらない

実際に炊きたてのごはんを食べてみた印象としては、しゃっきりしているものの、お米の甘さが口のなかに広がり、まさに土鍋で炊いたごはんの仕上がり。

筆者はたまに土鍋でごはんを炊くことがあるのですが、直火で炊いた土鍋ごはんとの差はほとんどありません。これが電気で炊けるというのには心底驚かされます。

 

【次ページ】土鍋ならではのひと手間があるのも事実

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