■テイクアウトコーヒーに“取手”を付けられる
カップスリーブとは、カップやマグカップの周りに付けて使うものになります。カフェでコーヒーをテイクアウトすると、カップの周りに紙が巻き付いていることがありますよね。あれもカップスリーブの一種で、飲み物の保温やカップの滑り止めの役割を果たしています。
今回紹介する「通せるカップスリーブ」も、そんなコーヒーを楽しむ雑貨のひとつ。横長の布地をカップに巻き付けて使います。
しかし、このカップスリーブには他にはないワザが。スリーブにスリット(切れ込み)が入っていて、そこに指を通すことでスリーブ自体を“取手”として利用できるのです。
カップスリーブで覆ってしまえば、買ったばかりのコーヒーを持って「アチチ!」とならずに済みます。また、このようにカップに“取手”を取り付けられると、片手でカップを支えたまま、同じ手でほかの荷物を持つことも可能です。
例えばコーヒーをテイクアウトしたとき、手がふさがっているために傘をさすのにひと苦労、なんて経験はありませんか? 「通せるカップスリーブ」でカップを支えていれば、傘を持った手でカップも持つというちょっとした横着もできるのです。
使い終わったあとは、ペタッと折り畳めるから収納も楽。カバンやポケットに入れておいて、コーヒーを買うときにサッと取り出して使いましょう。
■保温効果もある?
前述したように、カップスリーブは保温もできます。そんなわけで、「通せるカップスリーブ」を使ってある実験をしてみました。
用意したのは、カップスリーブを付けたコンビニコーヒーと、買ってからそのままのコーヒー。このふたつのコーヒーで、温度の変化を調べます。
スタートは、カップスリーブ付き、カップスリーブなし共に67℃。カップにフタをして、約30分経過した温度を見ると…。
カップスリーブ付きは67℃→52℃、カップスリーブなしは67℃→46℃でした。もっと差が出るかと期待したのですが…、カップスリーブ付きの方がある程度は保温効果がある、という結果にはなりました。ちなみに、もう30分経ったあとの経過を見ると、カップスリーブ付きが52℃→42℃、なしが46℃→36℃という結果になりました。
この結果から、「通せるカップスリーブ」は保温よりも持ち運びやすさ推しの製品なのかな、と思いました(もちろん保温効果はありますよ)。コーヒーをテイクアウトしたあとの、身動きの取れなさを解消してくれる点を考えれば、普段使いとして十分アリな製品といえますね。
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ここでは「通せるカップスリーブ」のノーマルタイプ(1944円)を使用。なお、このノーマルタイプはウエットスーツ用の生地で作られています。ほかにも、表地を貼り替えた別注生地のレザータイプ(2916円)が販売されており、いずれも日本製。
ホットコーヒー以外にも、アイスコーヒーに使えば水滴で手や机が汚れるのを防げます。カバンやポケットにカップスリーブを入れて、いままで以上にコンビニコーヒーを楽しんでみませんか?
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(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
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