これなら続くかも!今どきの外国語学習はiPhoneのARで

■基本の学習について

「Drops」はイラストと合わせて外国語を学習できるアプリ。iOS版とAndroid版が提供されています。今回はAR機能を試したかったので、iPhoneで検証してみました。

▲Drops(iOS版)

同アプリを起動すると、まず言語を選択する画面が起動します。選べる言語は日本語を含めて29種類。言語ごとに「初心者」か「中級」かを選択できます。

▲学習できる言語は、日本語を含めて29種類

筆者は「スペイン語(スペイン)」の「初心者」で試してみました。ちなみに、本格的に利用する場合には有料となりますが、ちょっと試すだけなら無料でOKです。

アプリ内には、複数のトピックが用意されています。最初に試せるのは「食べ物」なので、これをタップ。すると学習がスタートしました。

▲トピックを選択(左)。学習がスタート(右)

まず、画面にはイラストが出てきて、スペイン語と日本語が表示されます。パンは「el pan(エル・パン)」ですよ、という感じ。発音も音声で流れます。単語を下にスワイプして顔のアイコンに重ねると、その単語の学習がスタートします。上方向にスワイプするとスキップできます。

ここから怒涛の勢いで繰り返し学習へ。まずは単語を挟むように上下にふたつのイラストが並ぶ画面が表示されます。単語をドラッグして、正しいイラストへとドロップ。続いて、イラストが4つに増えます。同じく中央の単語を正しいイラストへ導きましょう。

▲単語をイラストに重ねる課題(左)。スペルを正しく並び替える課題(右)

単語がバラバラになった画面では、下部の枠に正しい順番で文字を誘導します。最初は大きな区切りですが、復習として何度か繰り返しすと単語が細かく分かれて難易度が上がる仕組み。文字が書かれた迷路をなぞって、スペルを完成させる課題もありました。

単語とイラストが複数セットで表示される課題もあります。神経衰弱のように対でタップしていけばOKです。

 

■ARで学んだ単語のイラストが周りにぷかぷかと

画面下部には4つのタブが表示されています。前述の画面が左端のタブでした。AR機能を活用するには、右から2番目のタブをタップします。ここは、すでに学習した単語がリストとして表示される画面です。

▲右から2番目のタブで、「学習した単語」を表示し、「食べ物」の欄にある「ARビュー」をタップ(左)。カメラへのアクセスを許可する(右)

「食べ物」というトピック名の横に「ARビュー」というボタンがあるので、これをタップしましょう。

まずカメラのアクセスを許可し、その後、地面を認識させるようにiPhoneを動かします。

……あれ、何も起こらない。

なんて思って後ろを振り向いたら、嗚呼…なんかイラストがいっぱい浮いてました。学習済みの単語が白地のイラストとなってシャボン玉に包まれてぷかぷかしています。

▲シャボン玉につつまれた「きのこ」と「さかな」を発見!

試しにシャボン玉をタップすると、シャボン玉が割れて、イラストの下にスペイン語のスペルが表示されました。同時に発音も再生。

▲タップするとシャボン玉が割れて、単語の答え合わせ

なるほど、これなら紙の単語帳をめくるより、楽しく学習できそうです。何より、身体を動かしつつ、かつイラストと紐づけて復習できるので、記憶として定着させやすいはず。もちろん、毎回これで勉強するのだと疲れますが(笑)、たまに行う小テストとして活用すれば、気分転換にもちょうどよいですね。

▲移動すると視点や距離も変わる。画像のようにイラストがカラーになることもあった

ちなみに、AR機能を繰り返していると、イラストがカラーになりました。何かの条件を満たすと、シャボン玉の中に表示されるイラストが変化するようです。

 

■本格的に学ぶには有料版にするのもあり

この「Drops」、無料で利用できるアプリなのですが、一度の学習で利用できる時間は5分間に限られています。次回の利用までには10時間待機しないといけません。忙しい大人にとっては、飽きずに続けられて良い長さ。しかし、もどかしいと感じる人もいるでしょう。

▲有料プランは3コース×3種類

憎らしいことに、そんな人に向けて有料版が用意されています。プランは「複数言語(全言語/時間無制限)」「天才(1言語のみ/時間無制限)」「好奇心(1言語のみ/毎日15分間)」の3種類。それぞれに「月間」「無期限」「年間」という支払い方法が用意されています。

有料版では全てのトピックがアンロックされます。無料で試してみて、本格的に学習したい人は、まずは月間支払いで数か月間使ってみるのが良さそうです。

>> iOS版「Drops」

>> Android版「Drops」

 


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(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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