■ランver.は景色を楽しめるスピード感
サービス内容は自転車版とほとんど同じ。ただしZWIFTランの場合は室内でランニングができるマシン「トレッドミル」と、走った距離やスピードなどが計測できる「フットポッド」が必要です。ただしフットポッドは大体1万円くらいで購入できるし、トレッドミルはジムに行けば自由に使えるので、国内でも割と手軽にZWIFTランを楽しめる環境が整っています。
筆者も普段からジムでも外でも走ってはいますが、実はジムで行うトレッドミルのランニングは飽きてしまって30分以上は続けられず、なんとなく物足りなさを感じていました。今なら無料お試しができるということで、せっかくなのでZWIFTランを試してみた。
コースは自転車版と同じですが、ランニングのアバターは歩道や側道を走ります。
自分の横をビュンビュン自転車が走っていく様子は、まるで土手沿いの道を走っているみたい。もちろんランニング版でも自分がペースを上げれば、アバターもペースを上げて走ります。さらに心拍計を着けて走れば左上に心拍数も表示されます。
ただ淡々と自分と画面上のアバターがリンクしているのを眺めながら走るのも楽しいのですが、せっかくなので豊富に準備されているトレーニングメニューも体験したいところです。
「ウォーミングアップ→ペース走→クールダウン」「ウォーミングアップ→インターバルトレーニング→クールダウン」など、その日の気分や自分の走力にぴったりくるメニューは驚くほどたくさんあります。
自転車、ランニング問わず、最近では「室内のほうが短時間で効果的なトレーニングができる」と、外を走るのではなく、室内のトレーニングをメインに据えているアスリートも多いといいます。たしかにリアルな世界では信号などで足を止めることも多いなど、ずっと走っていられる環境はあまりないので、そういう意味では室内の方が効果的なトレーニングができるといえるかもしれません。
さらにアウトドアを走るのは気持ちいいですが、時期によっては暑すぎたり寒すぎたり、さらには雨が降ったり排気ガスが気になったりもします。それらの点においても室内トレーニングは優れているといえるでしょう。ただし問題は景色が変わらない部屋の中で運動する退屈さ。
その点ZWIFTは、ひとつの画面内に身体のデータが表示され、アバターが自分のペースに合わせて走る様子も表示されるので、退屈さはありません。
また、ZWIFT上では毎日、レース形式のものやグループで走るものなどさまざまなイベントが行われています。自転車版では「ツール・ド・フランスで活躍するライダーと一緒に走る」などのイベントが行われたこともあり、遠くに住んでいて、普段は会えないけどZWIFTでコミュニケーションをとりながら一緒に走る、ということも可能です。
■用意するモノ
さて、ここで改めてZWIFTランを楽しむために必要なのものを紹介しましょう。
1.トレッドミル
2.iPhone、iPadなどIOS対応のデバイスにアプリをダウンロード、もしくはPC
3.フットポッド
Android用のアプリはないので、Androidユーザーの場合はPCが必要となります。ジムでZWIFTランを楽しみたい場合は、iOSに対応したデバイスを準備したほうがいいでしょう。
ランニングといえば外を走るアウトドアスポーツ、というイメージが強いですが、Webサービスの進化によってそんな感覚も変わっていくかもしれません。どちらもメリット、デメリットはありますが、楽しみの選択肢が増えるのはすごくいいこと。
軽くZWIFTランで走っただけなのですが、その楽しさに思わず自宅にトレッドミルが欲しくなりました。2018年5月現在はお試し無料期間中なので、ランニングにマンネリを感じている人は、ぜひリアル化つバーチャルなランニング体験してみてはいかがでしょうか。
>> ZWIFTラン
[関連記事]
春ランのパートナーにピッタリな心拍計付きイヤホン
各ブランドの技術の粋を体感せよ!本格ランニングシューズブランド10選
(取材・文/今 雄飛)
こん ゆうひ/ミラソル デポルテ代表
スポーツブランドのPR業務を行うかたわら、自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン(IRONMAN台湾、宮古島トライアスロンなど完走)。
- 1
- 2