イエロージャケットと同じように、外側のカバーだけを外せます。このジャケットを外してしまうと、イエローと区別が付きません。ボディ自体は全く同じものになります。しかし、搭載LEDはもちろんですが、細かな点で違いがあります。
付属バンドは1インチ幅の布ゴムバンドですが、STREAMLIGHTのロゴがイエロー・グリーンではなく、ジャケットと同じコヨーテカラーです。「目立つ」ことを目的としたイエロージャケットと異なり、“目立ち難い”仕様となっております。イエローが「インダストリー」だとすれば、コヨーテは「ミリタリー・ハンティング」といった雰囲気です。
使用電池は、アルカリ単4形乾電池3本。電池を装填した状態でも100g未満。コンパクトで軽量なサイズです。ワンピースタイプなので嵩張りません。リュックなどに放り込んでおくには便利なサイズ感です。ヘッドバンドが1本タイプなので、折り畳めばかなりコンパクトにしまえます。
バッテリーケースが別体のセパレートタイプに比べ、頭部装着時のバランスが悪くなると思う人もいるかもしれませんが、これだけ軽くてコンパクトだと、ほとんど気になりません。
ライトユニットの角度調整(チルト)は4段階のみ。ライトユニットそのものが、逆スラントノーズの様になっており、足元、手元を照らすことを意識したデザインです。
エンデューロプロは、最大でも200ルーメンのヘッドランプです。スポットなレンズも付いているとはいえ、長大な距離を照らしてやろうという目論見はなく、あくまでも手元足元とその先くらいを照らすことを目的とした製品です。ですから、このようなデザインは理にかなっていると思います。
白色2灯はそれぞれ3段階の調光モードがあり、グリーンLEDのみ2段階調光となっています。
操作はやや特殊。ディフォルトはスポットモードから点灯します。スイッチを1回押すとLowモードから点灯。スイッチを押す毎に明るさが増し、4回目で消灯。いずれの明るさであっても、2秒以上連続点灯させた後にスイッチを1回押すと消灯するインスタントオフ機能を搭載。
LEDをチェンジするには、「点灯後」にスイッチを「長押し」すると次の光源に変わります。スポット→フラッド→グリーン→スポット…の順でサイクルします。
また、消灯時の光源を記憶するので、フラッドで終了したら、次もフラッドから点灯を開始します。ユーザーがよく使うモードからスタートできるのが特徴です。
しかし、明るさに関しては、必ずLowモードから点灯を開始します。これは、暗所で慣れた夜目を保護する目的があります。また、周囲への配慮も考慮されたものだと思います。
メーカーの謳い文句では、このモデルはハンティングでの使用が推奨されています。アメリカでは夜間のハンティングが可能な場所があります。夜間に猟を行うハンターは、誤射を防ぐ為に自身の存在を他のハンターに知らせなければなりません。その時、ハンターはグリーンの光源を身につけることが業界で推奨されています。日中に身につける「オレンジカラー」と同じ目的です。
なぜグリーンなのか。理由のひとつは、野生動物への配慮。動物によっては緑色を認知できないものがいます。白色を使うことで、獲物を驚かせたり、逃してしまう可能性を軽減するためです。また、赤や青などに比べて森の中では目立ちます。赤や青の弱い光りは闇に溶けやすく、遠くから見た時に認知され難いことがあるので、グリーンが選ばれています。
なので、スタート時の明るさは、できるだけ暗い状態であることが望ましいわけです。
白色光の配光も参考にご紹介します。
TIRレンズはクリアではなく、全体的にややフロスト気味の加工が施されています。そのため、中心光が明るのはもちろんですが、周辺光への移行がなだらかで自然です。クリアなレンズに比べ、照射距離は抑えられますが、配光自体は美しくなります。端から遠方照射を狙っていませんので、この仕様で正解だと思います。
フラッドは、中心光のないワイドなもので手元作業に適しています。レンズには、細かなハニカム状の加工が施されており、光を上手に散らします。
ヘッドバンドを外せば、1インチ幅以内のストラップ等に装着も可能。ワンピースタイプのヘッドランプは、こうした使い方が出来るのが良いですね。先日のナイトハイクのときも、すれ違ったハイカーさんがチェストストラップに何かのヘッドランプを付けていました。
ヘッドランプは、頭部に装着するのが最も効率的ですが、長時間装備することで、バンドの締め付けで痛みを感じる人もいるそう。お仕事などでヘッドランプを付けることに慣れた人にとってはどうってことないことでも、日頃付けない人ではストレスに感じることもあるそうです。そういった時は、リュックのハーネス等に取り付けてしまうのも手法のひとつです。
実際に、夜間にハンティグする人は居ないと思いますが、夜間行動の気分を盛り上げるには良いアクセントになるかと思います。(アカリセンター価格:3650円)
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
通販サイト・アカリセンターで懐中電灯の専門販売員をしておりますHATTAと申します。世界中の懐中電灯やギア物をお客様に紹介しております。ブログも絶賛更新中!
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