今年も超過酷だった「ニュルブルクリンク24時間耐久レース2018」、日本車はいかに戦った?

“スポーツカーの聖地”と呼ばれる一方“緑の地獄”との異名も持つドイツのサーキット・ニュルブルクリンクは、自動車メーカーのタイムアタック合戦や、新車開発でもお馴染みのコース。ここには、全長5kmほどのグランプリコースもあるが、最大の特徴は、北コース=“ノルドシュライフェ”と呼ばれる全長20km超の区間。

第二次世界大戦前の世界恐慌時に、経済活性化のための公共事業として作られた同コースは、山岳地帯を切り拓いて設けられたコースのため、高低差あり、急カーブありの危険なレイアウト。その激しさゆえに、クルマのウィークポイントが浮き彫りになるため、新車開発のメッカとなっているわけだが、森の中にあり、激しいクラッシュも起きやすい過酷な場所であるため、緑の地獄とも呼ばれているわけだ。

そんなニュルブルクリンクで毎年開催されているのが「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」。当初は、アマチュアを対象としていたため“世界一の草レース”とも呼ばれるこのレースは、グランプリコースと北コースを合わせたコースを使って開催される(一般的なタイムアタックが行われるコースよりも総距離が長い)。

コース全長は25km、コーナー総数172、高低差300m、ピットは4チームから5チームで共用、そして、決勝出走台数は147台。そんな常識外ばかりの超過酷なレースには、もちろん日本車も多数参戦。そこで今回は、2018年のニュル24耐での日本車の戦いぶりと、その他コースで発見した、興味深いマシンについてご紹介したい。

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