光の色は、いわゆるニュートラルホワイト(NW)。温かみのある白です。そして、太陽光下での色味に近い高品質な演色性を併せ持ちます。
そもそも何故、L30なのか? L30は、ターボモード+3段階の調光+微光モードの計5タイプのモードが使えます。極端に明るいターボモードを除くと、意外と使いやすい明るさ設定。しかも配光も広く、手元から遠方まで対応した幅広いレンジが魅力的。大容量の専用充電池が付属し、かつ汎用のIMR18650リチウムマンガン充電池が使えるのもgood!
タクティカルな使い方だけでなく、L30が持つシンプルな操作性と汎用性の良さを活かした高演色モデルを作りたいと思うに至りました。
全長は、平均的なCR123A x 2セルサイズ。約40mmのやや幅広のレンズ径。巨大な米国CREE社のXHP70.2を収め、ある程度の照射距離を稼ぐために幅広のレンズ口径を採用しています。シッカリと厚みのあるステンレスベゼルと相まって、丈夫な印象をユーザーに与えます。
テールスイッチを押すと、必ず最も明るいターボモードが作動します。ヘッドのサイドスイッチの操作で3段階調光+長押しで微光モード、トリプルプッシュでオートストロボ点滅となります。とても割り切ったスイッチ配置と機能に好感が持てます。とにかく明るく光らせたいんだ!という意思を感じます。
ボディ各所に施された滑り止めのナーリングや、ヘッドの放熱フィンなど、機能とデザインを損ねることなく上手にまとまっています。
では、実際の照射です。
高演色LEDは、そうでないものと比べてルーメンが少し落ちます。およそ10-15%効率が悪くなります。しかし、それがどうした!? と思われせてくれる明るさです。正直、このクラスの明るさになると、その差を感じることはまずできません。ターボモードは最大2分しか保ちません。ボディもアッチチチになるので、そうなる前に消灯させるか、明るさを落として使ってください。
CWでは、Hiが2000ルーメン、Midが1000ルーメン、Lowが200ルーメン。これらよりも少し暗くなると思ってください。実際の照射でも、概ねそんな感じでした。ただ、「見え方」に関しては個人的にはこちらの方が、ずっと見やすいと思います。
メーカーからの詳細な数値の提供はありません。商品パッケージは、レギュラー品のものがそのまま使われています。
とても美しい。教会のステンドグラスは、神への信仰心を増長させる狙いがあったそうです。つまり、美しい物は信仰の対象となり得ます。高演色が好きな方がいるのは、ごく自然なことかと思います。明るさを妥協することなく、高品質な光を持って照らしたい方にオススメのモデルです。(アカリセンター価格:1万3500円)
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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