■トレーニング時間はわずか15分!
2015年7月に発売となったSIXPAD。運動医科学の専門家である京都大学名誉教授 森谷敏夫さんによるEMS理論とMTGが開発した独自波形、そしてクリスティアーノ・ロナウド選手のトレーニングメソッドをもとに、開発された技術を搭載したトレーニング・ギアです。
今回新たに展開するSIXPAD初の会員制サービスとなる、近未来型EMSトレーニング・ジム「SIXPAD STATION」では、EMSフルボディスーツを着用して行うトレーニング。身体の奥にある筋線維を直接刺激し、電気刺激によって筋肉トレーニングをサポートするテクノロジーEMSに動作を組み合わせることで、わずか15分で全身を同時に鍛えられるというスポーツジムです。
トレーニングには専用のウェアを着用。男女別でSからXXLサイズまである上下別々のウェアを直接着用。その上にEMSフルボディスーツを着用するのですが、まず通電をよくするためにお湯を使用。ちなみに水ではなくお湯を使うのは、研究の結果として通電が良かったことと、ベースに着ているウェアを通して体が濡れる際に冷たくないためだそう。
■どこまでビリビリに耐えられる?
トレーニングは、専任トレーナーとマンツーマンで実施。EMSのレベルは1から100まで上げられ、その人の運動レベルなどに合わせて調整。トレーニング中の反応を見て、トレーナーがコントロールタワーを使ってレベルを上げていきます。
トレーニングの管理やEMSレベルの調整は、この「コントロールタワー」でトレーナーが操作。私は最初レベル1からスタートしたものの、電気のレベルに対して身体がブレることもないということで、最も高い部分で35まで上げました。2回目以降はデータが蓄積されるため、前回と同じレベルから始められます。
また、体型の微妙な変化なども過去データと比較可能。MTGは商品開発において研究機関でデータ実証を行っていますが、こちらのジムではそのデータ解析技術もユーザーに提供してくれます。
■ゲーム感覚の要素も取り入れたプログラム
すべてのプログラムにおいて、正面のデジタルトレーニングミラーに動作の見本を表示。さらに、自分の行った動作が正確な場合は画面内の軸の色が変化します。正しいフォームにするには、その軸が示す角度に身体の動作を合わせればいいので、とても分かりやすい。
トレーニングプログラムではMotion1から5までを行います。通常のトレーニングでは部位ごとの刺激なのですが、このプログラムでは上半身・下半身もEMSで同時に刺激。動きはスクワットでも、EMSフルボディスーツにより腹筋とダンベルも同時に行っただけの感覚を得られるようになっています。
また、時間内に何回指定されたマークに当てられるかをカウントする「PUNCH」というプログラムなどゲーム感覚のものもあり、あっという間にプログラムは終了。
ロナウド選手のトレーニング理論に基づいた、インターバルも含んだ15分のプログラムは、終了後の息も荒くならず軽い疲労感を感じる程度。着替えなどを含めても30分程度で終わるので、仕事の合間などの隙間時間にちょっと鍛える、なんて使い方もできそうです。
■心身をリセットする「ZENROOM」をオプションで用意
15分のトレーニングのあとには、15分の心身のリセット。身体と心のバランスを整えるための個室「ZENROOM」では、曹洞宗 徳雄山建功寺の住職 枡野俊明さん監修によるプログラムを開発。プロジェクションマッピングを用いた映像のなかで、姿勢と呼吸を意識して、呼吸を穏やかにしていくというもの。「ZENROOM」の利用は、通常料金に加えて1000円の利用料が必要になります。
SIXPAD STATIONの担当者によると、おすすめの通い方は週2回・月8回程度。まずはトライアル体験の3000円から。専用ウェアの貸し出しのほか、ロッカーやシャワーなどの施設利用、タオル・アメニティ類の貸し出し、またトレーニング前後に摂取する「キララ富士山の天然水」のサービスもあり、持参するものはないと言ってもいいぐらい。
利用可能年齢は18歳以上で、電気医療機器を利用中の人や妊娠している人などは利用できません。ちなみに取材は午前中だったのですが、利用前には食事を摂ってきたかの確認が。なぜかというと、EMSは体内の糖をたくさん消費するため。脳もそのエネルギーを糖で補っているため、糖が不足するとクラクラする原因に。そのため、食事を摂っていない人には、ブドウ糖が水と一緒に提供されます。
SIXPAD STATIONは6月1日に代官山店がプレオープンしました。今後、全国での展開が予定されています。まずは新しいトレーニングの世界を体験してみては?
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(取材・文/北本祐子)
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