[Gear Maniax #081] 小さいけれど力持ち!6.35mmビットサイズの栓抜き

世界的に流通している6.35mmツールビット。日本人から見ると半端なサイズに感じますが、アメリカ的には1/4インチに相当し、割り切りのいい数字なのでしょう。BOT-L-BITはそのサイズに綺麗に収まるような寸法になっています。

もちろん、ビットツールを保持する工具には基本的に使用可能。

ただし、若干の注意も必要です。やはり長さが短めなので、ホルダが深い場合は奥まで潜ってしまうようです。差し込んでいくと途中で抵抗感が増し、半固定されるので、その位置で使ってください。

また、当店で取り扱いのあるレザーマンツールの場合、携帯性を増すために薄いビット&ホルダーを採用しています。「CHARGE」「WAVE」などのマルチツールに付属しているツールビットホルダーには挿入できません。レザーマンのシステムに合わせて活用したい場合、ビットエクステンダーが必要になります。というか、エクステンダーだけで十分栓抜きとして使用可能ですけどね。

ただまあ、ちょっと力が強めの男性であれば、BOT-L-BITを素手で握って開けることはできそうです。スマート派、肉体派、どちらを気取るかはあなた次第(笑)。

クラウンに噛ませた感触はなかなかしっかりしていて、バータイプのプライツールに付いている栓抜きとは一線を画します。クラウンへの接触面積が広いため、がっちりと噛み込みます。また、プライツールで実際に栓抜きをしたことがある人ならわかると思いますが、クラウンがボコボコに歪んでしまいますよね。BOT-L-BIであればそれもかなり改善されています。

栓抜きの他にもさまざまな用途に使用できそうです。

フック状になった先端形状を生かして、ペンキ缶などのはめ込みキャップを外すのに役立ちます。

あるいは剥がれかけの塗膜などを剥がすためのスクレイパー・リムーバーといった用途にも向きます。多くのスクレーパーは押して使うタイプですが、こちらは引いて使えるため、使い分けができそう。

角を使って溝の中や凹部に溜まったものを掻き出すのにも使えますね。

とまあ、多種多様に活用できそうな感じです。

本来はこのようにツールビットホルダーに収めておくものですが、非常に小型軽量コンパクトなので、ポケットに放り込んでおいても悪くないとは思います。

最初見たときにはぎょっとしましたけどね。あいつらどんだけ栓抜きたいんだ!? ってね(笑)。確かにこのアイテムであれば、仕事中の職工さんたちでも栓抜きを携帯しやすいとは思うのですが、そんなに栓を抜く必要があるのか?という感じはしました。しかしこれは日本での話。欧米ではまた事情が違うのでしょうね。

実用性もさることながら、造形もキリッとしておりおしゃれ感があります。実用しないにしても、ネタ的に持っておいても楽しいかな。上手にやれば素手で栓を抜いているように見えるので、かくし芸にも良いかもしれませんよ(笑)。(アカリセンター価格:810円)

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(文・写真/アカリセンター・HATTA)

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