まずは、ここのパスポートコントロールを通過しましょう。すると、本当にすぐ右手に、「Air Lounge」(エアー・ラウンジ)があります。
ラウンジの看板を確認したら、茶色のドアから中に入りましょう。
受付でプライオリティパスと搭乗券を渡し、サインをすればOK。ラウンジ内ではフリーWi-Fiが使えます。
まずはフードカウンターをチェック。
サラダと、オーストリアらしいペースト類がいくつかありました。ホテルの朝食ブッフェでもよく出てくるものですが、ゆで卵とマヨネーズのペーストなど、日本人の口によく合いますよね。
温かいフードとしては、トマトソースのマカロニがありました。
スープは2種で、左が天かす入りチキンスープ、右がクルトン入りパプリカスープ。
手前にあるのがトッピング用の天かす(小さな丸い揚げたクラッカーのようなもの)やクルトンで、これを好みでスープに浮かべます。
ビールが何種類もあり、テンション上がります(笑)。
前回、JET LOUNGEで飲んだビールもあります。このあたりはオーストリアの定番ですね。
そこで選んだのが、ザルツブルグにある醸造所のラガービールStiegel GoldBrau。瓶がオシャレで、外見で惹かれてしまいました。味も悪くなかったです。
まずはパプリカのスープを飲み、ビールのお供には、ちょっとヘルシーにサラダやペースト類を盛り合わせてみました。
ソフトドリンク類は好きなものを自分で取れるのがいいですね。ビールもここに冷えています。
もちろん、ワインもあります。この白ワイン(グリューナー・フェルトリナー)と発泡ワインのプロセッコは、もうひとつのジェット・ラウンジと同じ銘柄でした。
エスターハージの赤ワイン「ESTORAS」もジェット・ラウンジと同じです。
ドリンク類は、自家製ドリンク、ウイスキーやスピリッツ類から、お茶各種、コーヒーまで取り揃えてあり、かなりの充実ぶり。
ジェット・ラウンジにもあったチョコ菓子。ウィーン銘菓なんでしょうか?
ジェット・ラウンジにはなかったケーキ類がありました。スイーツ好きには嬉しいですね。
ということで、チェリーの乗ったケーキと赤ワインと合わせてみました。
「ESTORAS 2015」は、チェリーやカシス、ブラックベリーの風味を特徴とする果実味豊かな赤ワインなので、チェリーのケーキとの相性が悪いはずがありません。
スイーツ&赤ワインで勢いづいて、ビールをもう1本追加(笑)。Gösserはピルスナータイプのビールで、ウィーン市内でよく看板を見ました。
ラウンジ内は、窓に向かって一人掛けの椅子が並んでいるエリアがメインで、細長く続いています。
一人掛けコーナーのテーブルの下にはコンセントがあり、充電するにはもってこいでした。フリーWi-Fiも使えますし、ひも状のカーテンも適度に目隠しになっていて、非常に居心地がいいラウンジです。
一人での利用ならこのメインエリアの椅子の座り心地がよく、落ち着けます。両サイドの奥まったところには、ゆとりあるソファ&テーブルスペースもありますので、グループで利用するなら奥の席がいいですね。
フライト情報がラウンジ内に表示されるのが便利。ただし、個別のアナウンスコールはありませんので、表示を気にかけながら過ごすといいでしょう。
雑誌や新聞も揃っていますが、ドイツ語のものはなかなか読めず…(笑)。マガジンラックの奥がトイレになります。
ラウンジを出た後にセキュリティチェックもあるので、ちょうどいい頃合いにラウンジを出ました。セキュリティチェックを通過し、ゲートに到着すると、私の乗る便がない!?
よくよく搭乗券を見ると、Dゲートに行くべきなのに、Gゲートに来てしまっていました。
急いでDゲートにダッシュ! ウィーン・シュヴェヒャート空港はコンパクトな空港なので、ドアクローズ前に辿り着くことができましたが、息はバクバクで、ノドはカラカラ! せっかくラウンジで優雅に過ごしていたのに、最後がこれではね(笑)。
ゲート番号はしっかり確認しましょう!
余談ですが、2018年6月にも同じラウンジを利用する機会がありました。
利用した時間帯が違うこともあるのでしょう、料理っぽいものやハム、チーズ類もしっかり置いてありました。ワインも違うものが出ていました。さすがにこの時は、ゲートの間違いはしませんでしたよ(笑)。
▼AIR LOUNGE(NON-SCHENGEN)―ウィーン・シュヴェヒャート空港(メインターミナル)
営業時間:05:00 - 00:00(毎日).
所在地:エアーアサイド・ゲートエリアDの出入国審査を通過した後の右手。
利用条件:シェンゲン圏外を旅行する乗客のみ利用可/ラウンジ内は禁煙だが喫煙専用アリアあり/3歳未満の子供は無料で同伴可/
設備:ソフトドリンク/アルコール類/軽食/テレビ/新聞&雑誌/Wi-Fi/インターネット/エアコン/フライトインフォメーション/車椅子利用可/
※リポート内容は2017年6月時、ラウンジデータは2018年6月現在のものです。
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(取材・文/綿引まゆみ)
ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。
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