モバイルバッテリーって、主にスマホを充電するのに使う人が多いと思いますが、「スマホ以外も充電できたらいいのに」ってことありませんか? 例えば、カメラとかパソコンとか。でも、さすがに業務用のどでかいやつを日常的に持ち歩くわけにはいきませんよね。
実は、コンパクトでAC出力に対応したモバイルバッテリーがあるんです。「Omnicharge(オムニチャージ)」から「Omni 20」という製品が出ているので、こちらを紹介しましょう。
「Omni 20」は、容量20400mAhのモバイルバッテリーです。サイズはW12.7 x H12.2 x D2.7cm、重さは約630g以上ありますので、そこそこずっしりしています。
このバッテリーがおもしろいのは、出力方法が複数あるところ。AC出力、USB出力(×2)、DC出力をサポートしています。例えば、USBでスマホを充電して、同時にACでカメラのバッテリーも充電するなんてことも可能。
■AC出力でカメラやパソコンを充電できる
AC出力は、最大出力100W。ノートパソコンやテレビ、プロジェクタ、ドローンなど、普通のモバイルバッテリーでは充電しづらい機器にも使用できます。公称値だと、MacBook Airで8~13時間、MacBook Proで5~7時間の稼働を延長できるとのこと。
充電モードは、設定メニューから「120V AC」と「150V HVDC」モードを選択可能。後者はノートパソコン用AC電源アダプタなど、スイッチモード電源を使用している場合に限り選択しましょう。
■USB充電はQC 3.0をサポート
USB出力は、「ポート1」が5V/3A、「ポート2」がQuick Charge 3.0(5V/3A)をサポートという仕様。対応のケーブルを接続して使用します。要は、両方5V/3Aの急速充電対応です。スマホやタブレットを充電するのに活用しましょう。
■DCは出力と入力を兼ねる
DCポートは1V-24V、3.5A(最大70W)での出力が可能。設定メニューから機器に合わせた適切な電圧を選択して利用してください。別途「Surface接続用ケーブル」や「MagSafe2ケーブル」などを用意すれば、SurfaceやMacBookを充電できます。
また、DCポートに壁コンセント用AC充電器を装着すると、Omni 20の充電を行えます。ちなみに0%から100%まで充電するのには、2時間半~3時間弱かかりました。
なお、Omni 20をDCポートで充電しながら、DC出力、USB出力を同時に利用することも可能です。
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Omni 20の価格は、「Omni 20 (120V AC)」が2万9699円、全ての充電ケーブルとチップが含まれる「Omni 20 (120V AC)PRO Bundle」が3万5599円となります。製品の詳細な仕様は公式サイトで確認してみてください。
ちなみに、同シリーズでは、一回り小さい13600mAhの「Omni 13」も選択できるので、検討する際にはこちらも要チェックですよ。
>> Omnicharge
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。