■機能
収納袋を除いた本体重量は2.19kg。軽々持てるレベルです。それでいて静止耐荷重は145kg! 大柄な男性がドカッと座っても安心ですね。生地部分のサイズは68×190cmになります。
「DAC green poles」のタグが誇らしげです。
ここでおさらい。
ヘリノックスの名を世に広めたのは、なんといっても「チェアワン」でしょう。自然や人に優しい“グリーンアノダイズ・プロセス”で処理されたタフなDAC TH72M合金のフレームと、高強度のファブリック、耐久性の高いステッチにより、軽量・コンパクトな画期的チェアとしてさまざまなアワードを総なめにしました。
ファブリックが吊り下げられる構造で、ハンモックのような座り心地も人気の理由。以降、似たようなチェアが誕生していますが、タフさと軽さは一歩抜きん出ています。写真は本体重量490gの「チェアゼロ」(1万2000円/税別)。
「チェアゼロ」はポリエステル・リップストップを用いて、メッシュを省略。フレームのポールを薄くするなど軽量化をはかって、指一本で持てるほど軽い! ご本家のチェアワン(静止耐荷重145kg)に比べると、静止耐荷重は120kgとなりましたがそれでも通常の使い方なら十分なスペックです。
もちろん「チェアゼロ」にもDAC green polesのタグが縫い付けられています。
「コットワン」に戻ります。
「コットワン コンバーチブル」は、名前の通り、2種類の使い方ができます。脚に別売のコットレッグ(9500円/税別)を装着するための穴があいているんですね。
「コットレッグ」なしだと高さ16cm。コンパクトなテントに入れても、マットと同じ感覚で圧迫感なく使用できます。
高さ38cmの“ハイコット”。「チェアゼロ」と座面がほぼ同じ高さなので、コットとしてだけでなく、ベンチとしても使いやすい高さだとわかります。生地のテンションがかかっているので、ちょっとした荷物置き場としても重宝しそう。
実際に寝転んでみるとわかりますが、生地の張り具合がとっても心地いい! 幅は68cm。モンベルの「U.L.コンフォートシステム エアパッド ワイド180」が幅60cm×180cmですから、かなりゆったりとしていることがわかります。
両サイドのアルミポールは生地でほぼカバーされているので不意に触れて冷たさを感じることはありませんが、それなりに硬さは感じられます。秋冬キャンプでマットを併用するなら、幅70cmのマットと組み合わせるとより快適に眠れそうです。
* * *
就寝だけでなく、青空の下での昼寝、星空観察、ベンチや小物置き場がわりなどマルチに使える「コットワン コンバーチブル」。唯一、お値段がかわいくないように思えますが、使用シーンが広くて実はオトクなギアだと実感するでしょう。
>> モンベル
>> [連載] アウトドア銘品図鑑
[関連記事]
【比べてみた】暑い夜を快適に!5kg以下の軽量コット4選
カングーだけじゃない!こだわりキャンプにピッタリなクルマ6選
(取材・文/大森弘恵)