■ヘルスケア機器の人気ブランドから「Fitbit Versa」が登場
安蔵:リストバンド型活動量計「Fitbit Alta HR」などで世界的に人気を博しているヘルスケア機器メーカーのFitbitから、ヘルスケアに注力したスマートウォッチ「Fitbit Versa」が登場しました。
奈津子:同社の機器は現在世界86カ国で販売されていて、アプリのアクティブユーザー数は2540万人だそうですね。日本はアジア太平洋地域で2番目に大きなマーケットとのことです。
安蔵:Fitbitは2013年に他社に先駆けて販売されたスマホ連携活動量計ということもあって、根強い人気があるんですよ。
奈津子:女性向けの機能としては、活動量や睡眠状況などのFitbitのデータと一緒に生理周期などを管理できるのが大きなポイントだと思います。女性の生理前後の身体的な辛さは筆舌に尽くしがたいですし、人によってはメンタルが不安定になるPMS(月経前症候群)などもあるので、サイクルが明確に把握できるのは大きなメリットですね。
安蔵:画面上に動画を表示しながらワークアウトができる機能なども魅力ですよね。
奈津子:まるで自宅がパーソナルジムになるかのような感覚ですよね。ただし現状は年齢や性別から分析されるメニューどまりとのことなので、今後は個人のユーザーに対してきめ細かいワークアウト提案などが増えていくといいですね。
安蔵:水深50メートルまでの防水ですし、常時心拍数を計測しながら約4日間ほどバッテリーが持ちます。お風呂に入るときなどのちょっとした時間でバッテリーを充電できる手軽さも魅力です。
奈津子:私はズボラなので、スマートウォッチはとにかく充電が面倒なんですよ。なので、バッテリー寿命が長いのは本当にうれしいポイントです。内蔵メモリーに約300曲の楽曲を保存して、スマホなしでも音楽を楽しめるのもランナーにはいいのではないでしょうか。
安蔵:Fitbit Versaはエクササイズの自動検知機能もあるので、ランニングすると自動的に計測して消費カロリーなども表示してくれるのも便利な点です。
奈津子:デザインもかわいいですよね。スマートウォッチはApple Watchの独り勝ちみたいですが、元々Fitbitは活動量計分野ではユーザーがかなり多いので、それを抱え込めるような形でのスマートウォッチへの参入はとても賢いのではないかと思います。Apple Watchと比べてバッテリーの寿命が長いのも、毎日使う上では大きな魅力ですね。
■シャープからAIoT対応4Kテレビと4Kチューナーが登場
安蔵:シャープは人感センサーに近づくとテレビが起動し、よく見るジャンルをお薦めしてくれる「ココロビジョン」搭載の液晶テレビ「AQUOS AM1シリーズ」を発表しました。シャープは昨年秋からAQUOSシリーズにAndroid TVを搭載し始めたのですが、アプリの切り替えがスムーズになったことでネット機能の利用者が従来比で5倍くらいに増えたそうです。
奈津子:私自身も最近Amazonプライム・ビデオで『バチェラー・ジャパン』全話をコンプリートして大号泣したところです(笑)。地上波ならではの良さもありますけど、ネット配信の良さもひしひしと感じています。AQUOS AM1シリーズの映像はメリハリがしっかりとしていて見やすく感じました。また視聴している自分の顔が映り込みにくいのもいいですね。
安蔵:最近の4Kテレビの選び方としては、12月にスタートする4K本放送などにも採用される「HDR」への対応が重要なポイントです。このモデルはHDRのベースである「HDR10」に加えて、4K本放送に採用される「HLG」にも対応するそうです。また、11月には4K本放送に対応する4Kチューナーも発売するとのことなので、今後4K放送を見たいという人には安心です。
奈津子:Googleアシスタントにも対応しましたね。Google Homeで天気を聞くと、週単位の天気予報が画面に出てくるのが便利だと思いました。また、時期は未定だそうですが、別のスマートスピーカーとも連携したいとのことでした。私はAlexa(Amazon Echo)を使っているので、こちらにも早く対応してほしいですね。
■ペットの健康もIoTで管理する時代に!
安蔵:同じくシャープからペット向け家電、猫を買っている個人家庭向けの「ペットケアモニター」(実勢価格2万4800円)が登場しました。また、ペット関連ビジネスに関わっている人に「犬のバイタル計測サービス」の提供もスタートするそうです。
奈津子:国内の犬・猫の飼育頭数は15歳未満の人間の子供の数を大きく上回っているそうですね。深刻な少子化というのもあるのでしょうけど、ペットがまさに家族化しているというのを感じます。
安蔵:ペットケアモニターはトイレの下に体重計を置くことで、猫の体重の推移と尿量を自動計測してAIoTクラウド上に集約・集積するというものです。
奈津子:元々砂漠で生活していた猫は、少ない水で暮らしていたため、尿をできるだけ濃くして水分をたくわえる習性があるそうですね。そのため、腎臓に大きな負荷をかけているのだとか。
安蔵:そこで尿量と体重の変化をチェックしておくことで、異変をすぐに察知できるというわけですね。猫は気温が低いトイレを嫌がることがあるため、ペットケアモニター周囲の気温をスマホアプリに表示する機能も搭載しています。
奈津子:犬のバイタル計測サービスの方は個人向けではありませんが、犬にベストのような端末を着せるだけで犬の体調を把握できるそうですね。
安蔵:体温、心拍数、呼吸数の3つのデータを犬専用のアルゴリズムで解析して自律神経バランスを数値化するというものです。当初はパソコンで解析するのですが、今後はクラウドにアップして過去のデータと比較したり、複数の犬のデータを同時に解析するといったことまで展開したいと担当者は話していました。
奈津子:シャープは今後「COCORO PET」というブランドでペット事業を統一するとのことです。個人向けサービスへの展開も含めて期待したいですね。