■フィリップスから初心者向けの音波振動歯ブラシが登場
安蔵:フィリップスから音波振動歯ブラシ「ソニッケアー プロテクトクリーン」シリーズが登場しました。電動歯ブラシの普及率はまだ2割ほどなのですが、手磨き派でもオーラルケア意識が高くて全身の健康に興味や関心の高い層が人口の約4分の1ほどいるそうです。そういった層に向けて過圧防止センサーを搭載するなど、電動歯ブラシ初心者でも安心して使える仕様となっています。
奈津子:歯周病の有病率は20歳代で約7割、30~50歳代は約8割、60歳代だと約9割にも上るそうですね。オーラルケアが体全体の健康を大きく左右するとのことですが、私の父も歯科医をしていて生前は同じことを口を酸っぱくして話していたので、とても実感しています。
安蔵:すべてのブラシヘッドにチップを搭載しており、交換時期が分かるようになっています。
奈津子:私は歯の状態は肌状態と同じくらいその人の印象を左右すると思っています。どんなにオシャレをしている人でも、歯のお手入れがしっかりとできていないとすごく老けて見えるので、ケアを忘れずにしてほしいですね。
■パナソニックのものづくりが大きく変わる?
安蔵:ハードウエアスタートアップのCerevo(セレボ)からスピンアウトし、パナソニックの子会社になったShiftall(シフトール)がメディア向けの御披露目会を開催しました。パナソニックには「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」という、新たな家電やサービスを生み出すプロジェクトがあるのですが、Shiftallがそこなどと組むことでスピード感のあるものづくりが実現できそうです。
奈津子:パナソニックが2018年3月に開催した新事業発表会でもGame Changer Catapultが開発した製品・サービスを参考出展していましたね。
安蔵:ものづくりの新たなアイデアというのは社内にたくさんあるのに、そのプロトタイプを超短期間で作る仕組みがない。そこをShiftallが担うことで、とがったものづくりを推進していこうというわけです。
奈津子:御披露目会にはパナソニックの方も来ていましたが、パナソニックはモノづくりにストーリー性を載せることが不得意で、そこを強めていきたいと話していました。確かにバルミューダとかバーミキュラなどの家電ベンチャーは製品のストーリー作りがとても上手でいつも興味をそそられるのですが、大手になるほどスケールが大きくなってしまうためか、なかなかストーリー性やドラマ性を感じられないことがあります。
安蔵:パナソニックのさまざまなプロジェクトとShitallが組むことで、ストーリー性やドラマ性が加速すると面白くなりそうですね。
(取材・文/安蔵靖志 奈津子)
ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」