(4)ポートレート撮影の画像を編集しよう!
iPhone X/8 Plus/7 Plusで、被写体の背景をボカせる「ポートレート」撮影が利用できるのはご存知の通り。ただ、人物なら上手く撮れるけど、輪郭が細かい被写体によっては、被写体の一部がボケちゃうこともあります。
そんなときに活躍するのが「Focos」というアプリです。ポートレートモードで撮影した写真の深度情報を使って、いろんな編集が行えます。
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▲App Storeから「Focos」(無料)をインストール。デュアルカメラ搭載モデルでのみ利用できる
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▲ボケ具合の調整が可能。アプリを起動し、シャッターボタンで撮影、またはサムネイルを選択する(左)。「絞りサイズ」をタップし、「サイズ」を選択(中)。スライダをドラッグしてぼかし具合を調整して「保存」をタップ。ここでは不要にボケてしまったストローが映るようにボケ具合を弱めた(右)
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▲深度情報を利用した編集を行う。「エフェクト」をタップ。角度が表示されたマークを左右にスワイプすると深度情報を立体的に確認できる。まずは「+」をタップしよう(左)。「深度フィルター」で「彩度」をタップ(中)。中央のボタンをタップしてオフにし、背景と近影のそれぞれに対してスライダを調整。チェックをタップし、「保存」をタップして完了(右)
(5)周りが暗いならスマホのライトで遊んでみよう
暗い場所でシャッタースピードを長くすると、面白い撮影ができます。例えば、スマホのライトを使って、ペンライトアートを楽しむなんてことも。ただし、iPhoneの標準カメラアプリではマニュアルでシャッタースピードを調整することはできないので、「夜撮カメラ」など、サードパーティ製カメラアプリを活用しましょう。
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▲App Storeから「夜撮カメラ」をインストール
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▲撮影モードから「ペンライトアート」を選択(左)。「SS」を最大に、「ME」を最小に調整して、シャッターボタンをタップ(中)。フィルターを選択して、共有メニューから写真に出力しましょう(右)
カメラ上級者は、花火や車のライトの撮影にも挑戦してみてくださいね。
(6)4K動画を撮るには設定を変更しよう
大事なシーンを想い出として残したいなら、高解像度の動画で撮影しておくのも良いでしょう。特に、最新モデルであるiPhone X/8/8 Plusでは、4Kで毎秒60フレームの動画撮影が可能になりました。もし、リビングに4Kディスプレイがあれば、そこで再生して楽しめるはず。
4K動画を撮影するには「設定」アプリから「カメラ」→「ビデオ撮影」を選択して、解像度を設定します。ちなみに、デュアルレンズが勝手に切り替わらないようにするには、同画面で「カメラをロック」の項目をオンにしておきましょう。
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▲「設定」アプリで「カメラ」をタップ(左)。「ビデオ撮影」をタップ(中)。「4K/60 fps」を選択し、「カメラをロック」をオンにした(右)
ただし、4K・60fpsの撮影データはかなり大きいので、iPhoneのストレージ残量にはご注意ください。
* * *
簡単に使えるiPhoneのカメラも実は意外と奥が深いんです。ぜひいろいろ試して、いつもとは少し違った角度で楽しんでみてください。
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(取材・文/井上 晃)
いのうえあきら/ライター
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。