(7)画面の色味がちょっと優しく
新モデルのディスプレイは「TrueTone」機能をサポートしています。これは周囲の光に応じて、常に自然な色味を再現してくれる機能。僅かな違いではありますが、True Tone有りの方が色味は美しく感じますし、長時間ディスプレイを眺めても目が疲れにくくなります。
ちなみに、同機能はオフにすることも可能。Siriに「ディスプレイの設定」と言えば、「システム環境設定」の「ディスプレイ」を選択した画面が開きます。そこで「True Tone」のチェックを外せばオフになります。
(8)いまどき指紋認証は必須でしょう
Touch Bar搭載モデルには、キーボード面の右上に「Touch ID(指紋センサー)」が備わっています。スマホでもそうですが、生体認証があるのとないのでは利便性に雲泥の差があります。MacBook Proも持ち運びながら使うなら、頻繁に開け閉めするでしょうし、起動するたびにパスワードを入力する手間が省けるのは嬉しい限り。
筆者の場合、「メモ」アプリのロック機能でよく指紋認証が活躍します。ロックしたメモを表示するのにいちいちパスワードを入力しなくていいのは快適です。また、App Storeでアプリを購入する際の認証もスムーズです。
(9)処理速度が大きく上がっている
MacBook Proの新モデルでは、第8世代のIntel Coreプロセッサを登載。13インチモデルでは、従来のデュアルコアからクアッドコアへと変わりました。これにより、従来機より最大2倍の処理性能を発揮できるようになっています。また、15インチモデルでは、6コアになり従来よりも70%高速になっています。
筆者の場合、13インチモデルの「Intel Core i5」を選択。メモリは「16GB」にカスタマイズしました。ちなみに、ストレージについては、外部やクラウドを利用するので、最小構成で割り切っています。「3Dゲームの開発を行う」など高負荷な処理は必要としていませんが、動画や静止画の編集は頻繁に行いそうなので、このくらいのスペックがあると安心。
(10)15インチより安い選択肢がある
価格が安いに越したことはありません。ハイエンドのシリーズとはいえ、15インチモデルよりも13インチモデルの方がやや割安な選択肢が用意されています。Touch Bar付きのモデルの価格をまとめると下記の通り。
13インチモデルは19万8800円~40万7800円まで、15インチモデルは25万8800円~73万1800円まで選択可能。用途・予算に合わせて、必要なオプションを選択できるようになっています。
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現在公式サイトで展開するmacOSのノートパソコンは、「MacBook」「MacBook Air」「MacBook Pro(13インチ・Touch Barなし)」「MacBook Pro(13/15インチ・Touch Bar付き)」の4つに大別できます。このなかで、さまざまなメリットを満遍なく享受できるのは、13インチMacBook Pro(Touch Bar付き)です。決して安いモデルではありませんが、高性能ゆえに元も取りやすいはず。予算を確保できるなら、ぜひ検討してみてください。
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。