■持ち上がりはかなりスムーズ!
ペダルを踏み始め、坂道に到達して上り始めると、次第にペダルが重くなっていきます。それに合わせてフロント部分も上がる!
上りには上りの走り方があります。ギアを軽くするのはもちろんですが、サドルの座り位置を少し前目にしたり、上半身を前傾にしたりすることで、より効率よく上っていけるようになります。
後輪部分に取り付ける「KICKR」だけを使っていたときは、コースが上りに差し掛かると、ペダルが重くなるだけだったので、ギア操作で十分でした。しかし「KICKR CLIMB」を併用した場合は、フロント部分も上に立ち上がるため“上りのフォーム”で走らないとうまくペダルに力が加わりません。想像以上にスムーズに上り状態になるので、集中して走らないとうまく自転車を走らせられません。
室内トレーナーの場合は、外を走る場合と異なり、転ぶこともなく、クルマにひかれることもありません。そのため、どうしてもぼんやり走りがちですが、これならかなり集中して走ることになることになります。
▼前部が持ち上がる様子
正直な話、室内で行う自転車は退屈でつまらないと思っていました。景色が変わらないところでペダルを回し続けるなんて、まるでハムスターのぐるぐる回るヤツみたいだし…。
でもフロントが上がり下がりすることで、身体の使い方を変える必要も出てくるし、それによって、室内にいながらにして上りの走り方を極めることもできます。
「これがあれば外を走らなくてもいい!」とまではいきませんが、車道を気持ち良く走れる場所が少ない日本の道路事情を考えれば「これでも満足できるかも」と思ってしまいます。
Wahooの熱狂的なファンのことを“Wahooligan (ワフーリガン)”といういうらしいのですが、日本でもそんなアツいファンを生み出しそうです。
(取材協力:ビアンキストア)
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(取材・文/今 雄飛)
こん ゆうひ/ミラソル デポルテ代表
スポーツブランドのPR業務を行うかたわら、自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン(IRONMAN台湾、宮古島トライアスロンなど完走)。