トヨタの人気車種「クラウン」は、一体、どこへ向かっているのだろうか?――そんなことを考えながら、15代目となる新型に試乗した。
先代クラウンは2012年12月の誕生だったから、今回のフルモデルチェンジは5年半ぶり。2003年に登場した“ゼロクラウン”と呼ばれる12代目以降、クラウンはモデルチェンジのたびに“変革”が話題になってきたが、今回の新型クラウンの変化も、相当なものだと思う。
果たして、クラウンにとってこれまでお得意さまだった団塊世代のオジサンたちが、新型の変わりっぷりに着いてこられるのかどうか? ちょっと心配になるほどだが、トヨタは大丈夫だと判断したのだろう。まさに新型クラウンは、守りに入ることを良しとしない今のトヨタの企業姿勢を具現したかのような、チャレンジングなモデルに仕上がったと思う。
【次ページ】伝統のグレード、ロイヤルサルーンがなくなった!▶
- 1
- 2