(2)極めてシンプルな「Focus」
次に試したのが「Focus」というアプリ。こちらも使い方は似ていて、待ち時間を設定してそれをクリアするというもの。どうやらこの手のアプリの王道ルールのようです。ただ、先ほどの「スマやめ」にはいろいろなゲーム要素がありましたが、こちらはもっとシンプルな作りになっています。
画面にはネコが表示され、その周りをぐるっとスライダが囲みます。ここを調整しましょう。こちらも最大120分で5分間隔の調整が可能です。時間を設定して、「スタート」をタップすれば後は待つだけ。
無事待機できれば、“キャンディー”をゲットできます。こちらもキャンディを集めれば、新しいネコをゲットできるという仕組み。ネコは最初に表示されるものを含めて7種類用意されています。
Focusは「ゲーム要素も極力要らない。シンプルに使いたい」という人に向いているでしょう。
(3)一時停止が使える「ブロックタイマー」
最後は「ブロックタイマー」というアプリ。こちらも基本的な仕組みは先の2アプリと類似しています。ただし、テーマはこちらがユニーク。3Dのブロックで構成されるエリアをじわじわ組み立てていきます。
最初にエリアの完成図が紹介されます。まずは白い土台だけが表示され、待機してこれを組み立てていくという流れ。例のごとく、時間を設定して「はじめる」をタップして待機します。
こちらも120分まで5分単位でのカスタマイズは共通です。スライダを調整すると、それに合わせて達成したときの進行具合がプレビューされます。
また、特徴的なのが、待機中の画面に「一時停止する」というボタンが表示されること。筆者はこれが気に入りました。
例えば、2時間待っている最中でも、メールをチェックしなくてはならないとか、カレンダーアプリで予定を確認したいタイミングはあります。ほかの2アプリの場合は、既に待った時間を諦めなくてはなりませんが、「ブロックタイマー」の場合は、一時停止して必要な作業のみをこなせるというわけです。
* * *
スマホを触らない時間を設定して、タイマーを掛ける。どれもシンプルな仕組みですが、筆者が実際に体験したところ、確実にスマホを触る頻度は減りました。
気が付くとスマホのアプリを起動してしまう。こうした習慣は、逆説的ではありますが、アプリを利用して改善できるかもしれません。
今回は、特徴が微妙に異なるiOSアプリ3つを紹介しましたが、皆さんならどれを選びますか。また、もし身近に「スマホを使い過ぎだな」と思える人がいたら、ぜひ紹介してあげてください。
[関連記事]
書類からテキストを抽出できるスマホのOCRアプリを比較してみた
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。